多趣味な男のブログ

興味を持った色々なことについて書いていきます。

大団円を迎えたコードギアス【グラブル コラボver】

 コードギアスには3つの世界線がある。

 1つはTVアニメ版。いわゆる正史である。

 1つは劇場アニメ版。

 そして最後の1つはグラブルコラボ版である。

 

 Cygamesが送るスマートフォン向けゲーム「グランブルーファンタジー(以下グラブル)」で「コードギアス」とのコラボが展開されました。

今回はそのコラボに関して書きます。

※例の如くコードギアス本編に関するネタバレを含みますので、コードギアスをゼロから楽しみたい方はご注意ください。

 

 

コードギアスのif世界線として成立したコラボイベント

 たかがアプリゲームのコラボイベントだからと侮ってはいけません。今回のイベントシナリオは版元のサンライズが全面監修しています。グラブル側の考えた二次創作ではなく、公式によって紡がれる物語なのです。公式による物語と組み合わされるグラブルの超画力。よし、神コラボの条件は全てクリアされた!

 

 サイゲの今回のイベントへの気合の入りようがゲーム内に散見されます。一目で分かるのがコラボキャラのイラスト。

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 素晴らしいイラストたちです。特にスザクのイラストがお気に入り。

 

 これらのコラボキャラがコラボイベントをプレイするだけで無料で手に入ります。グラブルは、コラボキャラを有料ガチャで実装するということはしません。これはいい戦略ですよね。コラボ元のファンにコラボキャラを無償で配布することで、課金というハードルを課さずにグラブル自体に取り込もうとする。鮮やかです。

 おまけにキャラがかなりの高性能。初心者なら主力として運用できるし、上級者も使おうと思えば使える性能。これまたいいバランスです。

 

 しかし、これほど素晴らしいイラストもコラボイベントのシナリオを読むとおまけに思えてしまいます。

 

望み続けた幸せな世界

 TVアニメ版コードギアスは何度も繰り返して見るほど好きな物語です。ですが、何度見ても胸が苦しくなります。どうあがいても避けられない悲しき運命。ルルーシュ達が幸せに生きていける世界はないのか。

 そうしたギアス視聴勢の願いを叶えるかのような物語が、今回のコラボイベントで展開されました。

 

ルルーシュとスザクの和解

 アニメ本編では、ルルーシュとスザクが完全な和解に至ることはあり得ませんでした。R2の終盤で手を組みますが、それは完全な和解ではありません。ユフィの死という、変えられない事実が2人の関係を決定的なものにしているのです。

 しかし、コラボ版の世界で2人は和解を成し遂げます。

 

 コラボシナリオは、コードギアス1期の20話「キュウシュウ戦役」後から派生した物語として描かれています。

 この時点での2人の関係性は、ルルーシュはスザクがランスロットパイロットだということを知っている。しかし、スザクはゼロの正体がルルーシュであると疑念は抱いているものの確証は持てていない、といった状況にあります。本編では、そこから「血染めのユフィ」へと繋がることになってしまいました。コラボ版ではそうなる前に異世界飛ばされたので、まだ2人の仲は壊れていません。

 そして起こるナナリーの危機。ナナリーを救出するため、ルルーシュは自分がゼロであるということをスザクに赤裸々に打ち明け、スザクの協力を得ます。

 ここで重要なのは、ルルーシュが自分の意思でスザクに真実を打ち明けたということです。本編でスザクがゼロの正体を知ったのは全てが起こった後のことでした。しかし、今回は全てが過去となる前に自らスザクに打ち明けます。

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 ここがターニングポイントでした。

 ルルーシュの真意を知ったスザクは手を結ぶことを承諾します。これまでにも2人の共闘は何度かありました。しかし、それは全て形だけのハリボテでした。ですが、今回の共闘は互いの思いを知った上での共闘となります。

 

 そして、2人は話し合います。2人が進むべき道について。本編では2人が対等の関係で話し合うことは叶いませんでした。それが成されたのです。うれしい、うれしい…… 

 R2の17話で、スザクがルルーシュの頭を踏みつけて土を味わわせていたのが嘘みたいだ……

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 こうして2人の完全とも言える和解が成立したのです。ルルーシュとスザク、ふたりなら出来ないことはない。そうだよな!

 

 驚くことに、ルルーシュ達は元の世界に帰りませんでした。いつものコラボイベントならみんな元の世界に帰って行くのに。

 だが、それでいい。ルリア達と一緒にピザを作りながら幸せな世界を堪能してくれ。

 元の世界には黒の騎士団や生徒会メンバーなどがルルーシュ達の帰りを待っているかも知れませんがそんなことはどうでもいいのです。この世界戦ならユフィが行政特区日本を成功させるかもしれないし、シャーリーも普通の生活を送っていけるのです。これがシャーリーにとっても一番良いんだ。劇場版でのシャーリーの扱い、忘れてないからな……

 

 細かいポイントですがスザクの紹介文に注目すべき箇所があったので載せます。

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「黒の騎士団やそれを従えるゼロと対立していた」

 「対立してい”た”」過去形なんです。つまりはそういうことです。

 

 他にも今回の敵役であるデルフィナの背景がロロとほぼ同じであるなど、原作ファンなら気が付くことが多々あります。ルリアノートにシナリオ本文では語られなかった設定が細かく書かれているので必見です。

 

 おわりに

 イベントのサブタイトル「蒼穹に散るゼロ」

 最初は偽ゼロが破れる事を表しているのかと思いましたが、そうではないかもしれません。グラブルという蒼穹に来ることで、ルルーシュがゼロとして仮面を被る必要がなくなった事を表してるのかもしれません。深読みのしすぎかも知れませんが。

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 今回のイベントの素晴らしさは、偉大なTVアニメ版があってこそです。もしコードギアスをまだ見たことがない人がいたら、是非TVアニメ版を見てください。見たことがある方は身内の騎空士に見るように言ってやってください。古戦場のお供として見るのもいいでしょう。

 コードギアス再放送しないかな。週に1話ずつ見る楽しさを味わいたい。

iPad Proの簡易レビュー

 先日、衝動に駆られてiPad pro 11インチを購入しました。暇つぶしで入った家電量販店で見本として置いてあるiPadを見て興味を持ち、それから悩み考え一週間後に購入してしまいました。本当はクレジットカードの分割払いで購入しようと考えていたんですが、なぜか僕の利用しているクレジットカードで分割払いができなかったので、漢の現金一括払いで購入してきました。

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iPad Pro 11インチ 256GB と Apple Pencil 第二世代

 いわゆる衝動買いではありましたが、買ってみれば大満足。さまざまな用途で活用しています。

 せっかくなので、今回はiPadに興味を持っている方、今のところ興味はないけどどんなものなのか知りたい方向けに書いていきます。

 

iPadを買った理由 

 理由の1つは動画の視聴

 僕はNetflixをはじめとしていくつかの動画サービスに加入しているのですが、もっぱら動画を視聴するときはiPhoneかPCでした。PCで見るときは主に腰を据えて動画を見たいとき。iPhoneで見るときは寝っ転がりながらリラックスして動画を見たいとき。と、いったようにそのときの気分によって使い分けていました。

 ですがそれを続けていると不満が出てくるわけです。PCで見る時は椅子に座ってなければいけないので、よりくつろいで寝転がりながら動画を見るためにはiPhoneに切り替えなければなりません。だが、iPhoneは画面が小さい。もっと大きな画面で寝転がりながら動画を見る方法はないものか。PSVRを使う方法も考えました。ですが、PSVRを長時間つけていると疲れるし、横向きになるとズレてしまうので実用的ではありませんでした。

 そこで候補に上がったのがiPadiPadほどの大きさならば、PCモニターの大きさには劣るもののそれなりの大きさがあります。僕にとって大きすぎず小さすぎずちょうどいいサイズ感でした。

 ですが実際にiPadで動画を見ていると、その大きさからか手で押さえるのが手が一苦労。かといって壁に立て掛けるのもなんか違う。そこで僕はiPadを固定するためのアームを購入しました。

 

 これがすごい便利です。iPadを固定すれば仰向けに寝ながら動画を見ることができます。手元に何か操作できるデバイスを握ればブラウジングも可能です。iPadを買ったら一緒にアームも買うと捗ると思います。iPadとは全く関係ありませんが、Nintend Switchも固定できてこれも便利です。

 

 もう1つの理由が、apple pencilの存在です。

 

お絵かき道具としてのiPad

 iPad Pro ではApple pencil と呼ばれるタッチペンのようなものを使用することができます。価格は1万5千円とお高いですが、使ってみればその分の価値があることが分かります。

「pencil」と銘打ってるだけあって書き心地が鉛筆のそれです。

 使用方法は単純。画面に鉛筆で線を書くように直接ペン先を当てて描いていきます。その時の遅延が限りなくないに等しいんです。実際に紙の上に線を描いているのと同じ感覚で画面上に線を引くことができます。プロのイラストレーターでもiPad Proを仕事道具として使用している方がいます。プロも認める書き心地というわけです。

 参考になるか分かりませんが、僕がapple pencilを使って描いた絵を晒しておきます。

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ゲームキューブ用ゲーム「ファインディング・ニモ」のゲームオーバー画面

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アニメ「アイカツ!」の星宮いちご(ポーズはグラブル画集5のルリア参考)

 当然のことですがpencilを使ったからといって絵が上手くなるわけではありません。ただ、場所を気にせず好きな体勢で手軽に絵を書くことができるので、練習する機会が増えて絵が上手くなることはあるかもしれません。絵を描くのが好きなので、僕にとってiPad Proは最高のマシンです。趣味の範囲でもっと上手く描けるようになりたいな……

 

電子書籍リーダーとしてのiPad

  11インチのiPadは文庫本を両開きにして広げたのと同じ大きさです。なのでiPadなら電子書籍を文庫本と同じサイズで読むことができます。

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恒川光太郎「滅びの園」のサンプルより

 これまで電子書籍で本を読むことはほとんどなかったのですが、紙の本と同じサイズで読むことができるならそれもありかなと思いつつあります。部屋に本が溢れかえって収納するスペースが無くなってしまったという個人的な理由もありますが。

 ただ、電子書籍を読むためだけならKindleタブレットの方が手頃で適していますね。あくまで、見ることipadでも読むことができるということです。できないよりはできた方がいいってことです。

 

 

おわりに

 迷ってるなら買った方がいいです。ただ動画を見る、電子書籍を読むためだけに買うのはお勧めできません。iPad Proの最大の魅力はAplle pencilの存在だと個人的に思っているので、pencilに興味がないならiPad proではなくiPad Airなどで十分だと思います。

 絵の練習の一環として絵を描いたら少しずつ記事として晒していこうかな……

 

 

帰ってきたラブライブ!

 令和に入って1か月が経とうとしていた令和元年の5月30日。突然あの伝説的スクールアイドルグループ「μ’s(ミューズ)」が約4年ぶりにライブを行うことが発表されました。

lovelive-anime.jp

 

 激アツです。 

 

 4年前にファイナルライブが開催されて以来、μ’sの活動休止とともに僕のラブライバー活動も休止していました。ちょうど大学入試の時期だったこともあり良い節目だったという個人的な都合もあります。それ以降の「ラブライブ!サンシャイン!!」はノータッチでした。

 4年前までバリバリのラブライバーだった僕にとって「μ’sのライブ」これは大変な事件です。当時の僕はラブライブに傾倒しまくっていて、バイト代はすべてラブライブ関係に費やし、部活で使っていたギターにラブライブのステッカーを張り、ライブでラブライブ楽曲を演奏し、文化祭でラブライブを踊るなど、とにかくラブライブ尽くしでした。高校生活をラブライブに捧げたと言ってもいいほどです。

 4年の空白期間があったのに「μ’sが帰ってくる」と知ったとたん胸がざわついています。やっぱり俺はラブライバーだったんだな……

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ラブライバー活動の軌跡

 

 いてもたってもいられずこうしてブログ記事として書くに至っています。衝動的にかいているので何を書こうか決めておらず、ちゃんと書けているか不安です。それほど大きな出来事なのです。この文章も久しぶりにラブライブの曲を聴きながら書いています。ラブライブの曲はやっぱりいいなあ。

 せっかくなので好きな曲を紹介します。

【もぎゅっと"love"で接近中!】

www.youtube.com

 もぎゅらぶが一番好きかもしれません。

snow halation

youtu.be

 ライブでラスサビで、ペンライトを白から一斉にオレンジに変えるのは何度見ても鳥肌が立ちます。これまでいろいろなライブに行ってきましたが、この一体感を超えるものには出会っていません。

【soldier game】

youtu.be

 おしゃれでクールです。かっこいい。すき。

 あと好きなのは【これからのsomeday】と【No Brand Girls】。youtubeに視聴動画がないから紹介できない……

 ラブライブはいい曲が本当に多いので聞いてほしいです。

 来年のライブ行きたいなあ……

  

μ's forever

 

ラブライブ!  μ's Best Album Best Live! collection 【Blu-ray Disc付 通常盤】

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μ's Best Album Best Live! Collection II (通常盤)

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【グラブル】バレット素材集め

先日、ガンスリンガーの上位職であるソルジャーが追加されました。それに伴って、新しいバレットが追加されました。今回は、そのバレットの素材を集めるのにどこを回るのが効率的なのかを書いていこうと思います。

 

 

新規追加バレット紹介

 先日のアップデートで追加されたバレットの中でも有用だと思うものを見ていきます。

アイアンバレットV

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 威力150 追加効果なし

 特に効果はないものの、パラベラム弾の中で最も威力が高いです。パラベラム弾の枠には基本これを詰める事になると思います。

 

パラライズバレット

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 威力80 確率で敵に麻痺(個別1ターン)

 麻痺の弱体成功確率によってはありだと思います。弱体成功率が高ければ、この弾を複数セットして毎ターン麻痺、といったことも可能かも知れません。でも、英雄武器にはパラベラム弾を2つしかセットできないので微妙。パラベラム弾が複数セットできる銃ならアリかもしれません。その場合リロード問題が発生しますが。

 うーん。現実的ではなさそうですね。

 

ヒールバレット

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威力80 味方全体に再生効果(1000回復×2ターン)

 これはなかなか良いと思います。渾身編成や長期戦で活躍します。短期戦だとあまり活躍しないかも。欲を言えば、弾消費時に回復の方が良かった。これじゃあ二発入れても片方しか発動しないので。

 作成の手間も比較的軽いのでオススメのバレットです。

 

フルメタルジャケットV

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威力150 確率で敵に防御ダウン(累積)

 こちらはライフル版通常弾。弱くはないですが、作成の手間を考えるとエクスプローダーⅢで良い感じはします。作るとしてもゴールドバレットⅡの素材としてになりそうです。

 

ゴールドバレットⅡ

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威力100 確率で自分の奥義性能アップ(累積)

 全てのバレットの中で作成難度が最上位です。

 効果は、自分の奥義上限5%アップ(最大20%)。弱くはないですが、自分だけだと考えるとなんとも。味方全体なら必須級だったと思います。ですが、ソルジャーの動きを試してみたら、奥義がバンバン撃てるので欲しくなります。作るのに莫大な労力がかかるのでソルジャーを極めたい人向け。

 

チェイスシェル

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威力60 確率で自分に自属性追撃効果(15%)

 弱くはないです。ただこちらも”自分だけ”。味方全体ならよかったのに。これを作るならほぼ同じ手間の「エンハンスシェル」を作った方が良いと思います。

 

エンハンスシェル

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威力90 確率で味方全体に与ダメージ上昇効果(+5万/3ターン)

 強いです。味方全員がTAしたら、単純に60万ダメージが増えます。チェイスシェルを作るんだったら、こちらの方が良いです。ほぼ必須級の弾だと思います。

 

 

要求素材

 問題は素材の要求量です。これがとてつもなく多いです。ソルジャーをやる上で、これが一番の問題となります。

(計算間違ってたらごめんなさい。あったとしてもそれほど大きなズレはないと思います)

ヒールバレットの要求素材量

鉄鉱石:651個

赤熱鉱:558個

原初の砂:85個

栄華の炎:154個

リキッドスチール:105個

銀天の輝き:2個

要塞の壁片:5個

 

 ヒールバレットは案外簡単に作れます。手軽に作れて効果も強いのでこれはオススメです。

 作る場合は、アイアンバレットを34個、ライトバレットを4個はじめに作ってそれから上位の弾を作成していきます。

 

エンハンスシェルの要求素材量

赤熱鉱:1960個

栄華の炎:1860個

赤色火薬の原料:1880個

巨獣骨:10個

透き通るような絹:10個

マリスフラグメント:5個

 

 これがキツい。ですがソルジャーを楽しむなら欲しい弾です。

 作る場合は、シェルバレットを100個作って上位の弾を作成していきます。

 

ゴールドバレットⅡの要求素材量

鉄鉱石:4400個

原初の砂:1200個

リキッドスチール:1500個

砂レンガ:1220個

真理の土:4000個

大地の宝玉:1700個

星晶の欠片:160個

アース・ジーン:400個

ラクリモサ:100個

灰白砂岩:5個

メテオライト:7個

錆びついた掛瓦:5個

 

 頭おかしい要求量です。これほどの素材を消費して得られる恩恵は主人公の奥義上限UP20%。労力に見合うかと言われたら、見合いません。手を出すのは止めておくのが身のためです。

 

オススメ周回クエス

 素材別に紹介します。

鉄鉱石

「ガロンゾの古き戦い」(SRキャラ限定)

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場所:ガロンゾ島 25章

消費AP20

鉄鉱石:3~10個

周回時間:30秒程度

 鉄鉱石を集めるならこれが一番。両面泥石でオート周回可能です。

 

赤熱鉱

「幸運の手芸品を求めて」(SRキャラ限定)

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場所:バルツ公国 6章

消費AP20

赤熱鉱:3~10個

原初の砂:2個

周回時間:30秒程度

 注意点として3戦目にトーチが出てくる時があるので無属性攻撃を用意していく必要があります。SR限定なのでサラーサは連れて行けません。なので主人公を剣聖かグローリーにする必要があります。オススメの属性は土か風か闇です。

土の場合は「セフィラの翠刀」をメインに。

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風の場合は「セフィラの翠剣」をメインに。

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闇の場合は「ディスペアー」をメインに。

 

こんな感じの編成で周回できます。

1、2ターン目オート、3ターン目開始前にオート解除して剣神解放を発動して終わりです。

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栄華の炎、赤色火薬の原料、リキッドスチール

「新兵器は機械の獣!?」

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場所:帝都アガスティア 61章

消費AP22

栄華の炎:1~3個

赤色火薬の原料:1~4個

リキッドスチール:1個

周回時間:10秒程度

 グラゼロ1発で周回できます。ディスペアー剣聖でも可。セフィラ武器だと火力が足りない可能性があります。

 同じドロップ内容で55章に「帝国旅情」がありますが、そちらは3戦あるので時間効率が悪いです。

 

上記のクエストで素材を集めてエンハンスバレットを作る場合。

所要時間:約5時間(305分)

消費AP:26,480(AP最大値120とした場合:半汁441個)

 ドロップ個数は中央値で計算しました。あくまで目安と思ってください。

 

ヒールバレットの場合

所要時間:約1時間50分(109分)

消費AP:6,010(半汁100個)

 

おわりに

 英雄武器を作成してさらにバレットを作らないといけないなど初期条件はなかなか厳しいですが、その分の楽しさがあるのでみんなバレットを作って一緒にランボーしましょう。

 

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宇宙規模のヒーロー「サノス」

 今回はMCUに登場する最強の男、サノスについて書いていきます。MCUを知らない人、知っている人のどちらもサノスとは一体どんな人物で何を考えているのか分かるように書いていきたいと思います。

※「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ/エンドゲーム」のネタバレを含みます。

※原作コミックを読んだことがないので、映画版サノスについての記事になります。

 

 

サノスとは

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 MCUにおいて、全ての黒幕として描かれているキャラです。

 サノスはインフィニティ・ストーンと呼ばれる6つの石を探しています。彼の目的は、ストーンを使って宇宙全体のバランスを保つことです。そのためにストーンを探し求めています。

 地球にあるストーンを得るために、何度か地球に軍勢を送り込んだりしたことからMCUにおけるラスボスといってもいいです。その力は強大で、ストーンを使わずともハルクを倒すほどの実力を備えています。

 ストーンを得るために多くの人を殺したりするなど、彼の行動だけ見れば完全に敵役のそれです。おまけに悪人面。

 しかし、IW*1を見た後、「サノス許せん! 悪は滅ぶべき!」と思った方は意外にも少ないです。それはIWでサノスが第二の主人公のように描かれていたこともあります。ですが、一番の要因は心の片隅で「サノスの考えも分からなくはない」と思っているからだと思います。

 

 

信念の男サノス

 サノスの信念とは「宇宙全体のバランスを保つこと」であり、彼はこの信念に基づいて行動しています。彼はその目的を達成するための手段として、宇宙全体の生命を半分にしようとしています。アベンジャーズ含むヒーローたちは、それを止めるべくサノスと対峙します。

 ここで注目すべきなのは、アベンジャーズたちヒーローの行動理念です。

 アイアンマンをはじめとした面々は、サノスが地球に攻めてきた事で、人類を守るためにサノスと戦うことになります。彼らの考えている守る対象とは人類。すなわち地球の事なのです。

 一方でサノスは惑星単位ではなく宇宙全体のバランス、平和を求めています。サノスとヒーローとでは、考えている次元が違うのです。

 平和のために各惑星の人口が半分になるのは仕方のないこと。必要な犠牲だとサノスは言います。ここがヒーローとは大きく異なります。アベンジャーズたちヒーローは、犠牲を許しません。全てを救おうとするのです。言うなればサノスは物質的な幸福を求め、ヒーローは精神的な幸福を求めています。

 大いなる目的のためならサノスはどんな犠牲も厭いません。彼は大義のため、愛する娘ガモーラさえも犠牲にします。全ては全宇宙のために。

youtu.be

 

 

功利主義的な考え

  サノスの考えは「最大多数の最大幸福」を追求する功利主義的なものだと言えます。

 この考えは、ジェレミーベンサムが提唱した「最大幸福原理*2」に基づく物事の考え方の1つです。この考えを簡単に言うと、社会全体の「効用」を追求する考え方です。

 「効用」というのは、人が感じる快楽や幸福に関わるものの総称と考えてもらって問題ありません。そして功利主義的視点で物事を考えるとき、1つの行動がもたらす「効用」と「不幸」の総和を計算し、残った幸福の多い行動が最善と判断します。サノスの考えはこれに非常に近しいです。

 全ての生命を半分にすることで、消える者は突然の死に驚き、残された者達は大いに悲しむでしょう。ですが、その先に訪れる、あらゆる資源を求める戦いがなく平和な世界を享受することで得る幸福、次に生まれてくる世代が享受する平和な世界。

 他方、サノスが何も行動を起こさず人口が増え続けた場合、限られた資源を求めてやがて争いが勃発し多くの生命が貧困にあえぐことになるであろう世界。

 これらを天秤にかけた結果、前者の方が効用が高まると判断して、サノスは全宇宙の生命を半分にするという大胆な行動を起こしたのかもしれません。

 

2つの正義

 使い古された議論ですが正義とは相対的なものです。絶対的な正義というものは存在しません。MCUでもアベンジャーズの考える正義とサノスの考える正義は異なっています。

 アベンジャーズの正義とは、地球の平和。外部からの不当な干渉を良しとしません。一方でサノスの正義は、宇宙の平和。全ての生命を半分にして宇宙全体のバランスを保つことで、残された生命が物質的不自由のない生活を過ごすことが正しいのだと考えています。

 

 この二つの正義は相容れません。アベンジャーズは人類の平和を、自己決定権を守るために、サノスの正義と対することになります。

 

 どちらの言い分も理解できます。アベンジャーズからすれば、地球に全く関係のない赤の他人が突然人類を半分にすると言ってくる。それを「はい、そうですか」と受け入れることなどアベンジャーズにはできません。サノスからすれば、今は問題ないかもしれないが宇宙全体で考えると自然の摂理として物質的な限界が訪れ、崩壊する。そうなる前に生命の数を半数にして宇宙のバランスを保つ。それを邪魔するアベンジャーズは排除しなければならない。

 アベンジャーズ側の正義観を支持する人はサノスの正義観を、余計なお節介と捉えるかもしれません。一方、サノスの正義観を支持する人は、アベンジャーズの正義観を自分本位だと考えるかもしれません。

 どちらが正しいのかと言えば、アベンジャーズ側の正義が正しいという人の方が多いでしょう。それでは、サノスの正義は間違っているのでしょうか?

 そうではありません。サノスの正義も捉え方が変われば正しいのです。

 

 サノスの正義観を批判する人は、おそらく、『生命の半分を消す』という点がネックになっているのでしょう。確かに字面だけ見ると物騒です。ですが、よく見てみるとそこにはサノスなりの考えと慈悲が含まれています。IWでサノスは、自身のストーンによる虐殺行為を慈悲だと称しています。彼の言う通り、ストーンによる殺害は彼なりの優しさなのです。

 普通悪役が誰かを殺すときは、大抵相手が死ぬ直前まで苦しめてから殺します。悪役は殺すことを目的としているのですから当然です。ですが、サノスは殺害行為を行うにしても楽しむことはせず事務的に淡々と行います。ストーンを使った時も、消えゆく人々は驚きの表情を見せはしても苦痛に顔を歪ませることはありませんでした。苦痛のない死。それは彼の宣言通り、犠牲へのせめてもの慈悲なのです。

 同じような虐殺行為でも、聖書における「ノアの大洪水*3」と比べればはるかに慈悲深いです。あれで死んだ生命はほぼ溺死なので死に方としては最悪です。神ですらそんなえげつない方法で虐殺を行うんですから、サノスは神よりも慈悲深いです。

 苦痛がなければ虐殺行為が許容されるのか? そうはいいません。ただ、意味のある虐殺なら一考の余地はあります。虐殺というのは表現がよろしくないので「犠牲」とします。時には犠牲が許容される場合も存在します。

 有名な例としては「ミニョネット号事件*4」というものがあります。この事件では、究極の飢餓状態に陥り死に瀕した人が、他人を殺害して生き延びたというものです。この例では、世論が無罪を支持したことで刑は軽くなりました。

 この出来事を踏まえて、サノスの行いをもう一度見ると状況はよく似ています。違いと言えば、極限状態がまた訪れていない事と規模が極大だということです。ですがそれだけで、ミニョネット号事件での犠牲は許せて、サノスの犠牲は許せないということがあるでしょうか? 僕にはどちらも同じに思えます。

 また、分け隔てなく平等というのも重要です。差別することなくサノスは無作為に生命を半分にしました。これは敵対者であるアベンジャーズですらも、公平に半分にしました。正義において差別は忌むべきものなのです。

 

  こうしてサノスの正義を重点に考えていると、アベンジャーズの正義が自分勝手なものに思えて来てしまいます。

 アベンジャーズは、地球の事だけで精一杯。悪く言うと、他の惑星のことは大して考えていないのです。仮に、サノスの行動が地球に影響を及ぼさなければ、アベンジャーズがサノスを敵とすることはなかったのでなかったのではないでしょうか。かなり暴論ではありますが、自分たちに被害がなければそれでよしなんです。アベンジャーズは、地球のヒーローなのだから。

 このことはエンドゲームでも言及されています。残されたヒーローは地球のことを考えていますが、キャプテン・マーベルなど他の惑星を知る面々は他の惑星のことも気にかけています。つまるところ、人の判断基準は自分の関与する範囲で決まってくるんです。

 

 サノスの正義が余計なお節介と言われればその通りですが、己を犠牲にして見知らぬ惑星のことまで憂うことができるのはヒーローの素質に十分だと言えます。他のヒーローにそんなことができるでしょうか? 全く見知らぬ人のために、愛する人を犠牲にしてまで行動することができるでしょうか?

  サノスによって失われる命は多いでしょう。ですが、その一方で救われる命もあるのです。宇宙全体にとってみれば、サノスは誰よりもヒーローなのです。

 

 

 

 

以下、エンドゲームに関するネタバレに注意

 

 

 

エンドゲームにおけるサノス(重大なネタバレを含みます)

 エンドゲームでサノスは自らの考えに修正を加えました。生命を半分にしただけでは、アベンジャーズの様に過去を知る不穏分子が抵抗してくる。その解決策としてサノスは「宇宙全体を原子レベルまで破壊して、新たな宇宙を創造する」という考えに至りました。

 また、同時にサノスはそこで個人的な感情を露わにします。「抵抗する地球勢力を滅ぼす際には存分に楽しまさせてもらう」と。ここで初めて、殺戮を自分のために行うと宣言したのです。

 最初その発言を聞いた僕は、サノスに失望しました。徹底的に私欲を排除して宇宙のために動いてきたサノスが、自分のために虐殺を行うなんて、と。しかし、2度3度と繰り返して見ると少しずつサノスの考えが分かってきました。

 エンドゲームの序盤、大義をなしたサノスは自然に囲まれた農園で、ボロボロの体をいたわるように穏やかな生活を送っていました。そこに現れた復讐に燃えるアベンジャーズ。彼らを前にして、サノスは大した抵抗を見せずに殺されました。大義を成したサノスにとって、もはや自分の死は問題ではなかったのです。

 その後ネビュラを通して、未来を知った過去のサノスは再び地球に降り立ちます。未来を知ったサノスは、生命を半分にするだけでは不十分だと悟り、宇宙全体をゼロから作り直すことに。そこで先ほどの「虐殺を楽しませてもらう」発言をしました。

 しかし考えて見ればそれは何らおかしな事ではありません。これまで何年もの歳月と労力を費やし、さらには最愛の娘すらを犠牲にして作った平和を狭義の正義観で崩壊させられた。その本人達を倒して、達成感という個人的な快楽を得ることを非難できるでしょうか。これまで己を犠牲にしてきたサノスが、最後に少しだけ個人的な快楽のために行動して悪いのでしょうか。そのように考えれば、サノスのあの発言も人間的感覚でおかしな事ではありません。

 ただ、宇宙全体を一度ゼロにするという考えは想像するのに難いため、なかなか受け入れられるものではありません。それでも、宇宙のためという信念にかわりはありません。最後に消えることになる間際のサノス。彼は何も言わずに消えていきました。消える間際に何を思っていたのか……

 

 

 

おわりに

 IWを見てサノスに感じた違和感を自分にできる範囲で言語化してみました。少しサノスに傾倒した感じになってしまいましたが、語り尽くされた正義より、少数の正義について考える方が楽しいです。

 サノスもヒーローだと考えてIWを見ると、シビルウォーと同じく正義VS正義が主軸に置かれている作品だと考えることができます。正義同士の衝突は、純粋悪との衝突より考えることが多くて見ていて楽しいです。

アイアンマンとの関係性から見るMCU版スパイダーマン

 これまでにスパイダーマンは3度映画化されてきました。

 

1度目は、サム・ライミ監督版「スパイダーマン1・2・3」以下初代

 主演はトビー・マグワイア 

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2度目は、マーク・ウェブ監督版「アメイジングスパイダーマン1・2」以下アメスパ

 主演はアンドリュー・ガーフィールド 

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 余談ですが、同じくマーク・ウェブ監督作品の「Gifted*1」がとても好きです*2。主演はキャプテン・アメリカで有名なクリス・エヴァンス。是非見てもらいたいです。また、同監督はハリウッド版「君の名は。」の監督にも決定しています。

 

3度目は、ジョン・ワッツ監督版「スパイダーマン:ホームカミング以下ホムカミ

 主演はトム・ホランド 

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 どうでもいいけど本編にスパイダーマンとアイアンマンが並んで飛行するシーンはない

 

 どのシリーズもそれぞれ違った良さがあり全部好きです。

 その中でも今回は、MCUに含まれて他作品との関わりを持つことでスパイダーマンの魅力がより深められている、現在展開中のホムカミについて詳しく書いていきます。

 

 

 アニメ映画のスパイダーバースは見ていません。友人が絶賛していたので円盤化されたら見ようと思います。

 

 

3シリーズの設定の差異

 3シリーズに共通しているのは、スパイダーマンであるピーター・パーカーが学生だということ。スパイダーマンが、突然スーパーパワーを手に入れた学生として設定されているので当然ではありますが。

 そのなかでも多少の差異があり、初代とアメスパはピーターの年齢が高校生と大学生をまたぐように設定されています。それに対して、ホムカミでは高校生(15歳)と比較的若い年齢になっています。

 

 次は力の起源について。

 スパイダーマンのスーパーパワーは、ピーターが蜘蛛に噛まれたことで発現したものです。これについては、すべてのスパイダーマン作品に共通します。

 その力を得る描写に関してなのですが、初代とアメスパは、しっかりと力を得るところを作品内で描いてます。ですが、ホムカミは力を得るシーンは描かれていません。力の起源への言及は、親友のネッドとの会話で少し触れられた程度に抑えられています。

 その理由としては、初代とアメスパですでに二回も映画化されているため、わざわざ描かなくても大きな問題はない。また、力の取得シーンを省くことでヒーローとしてのスパイダーマンの成長過程に重点を置けるなどの理由が挙げられています。この大胆な試みは成功したと言っていいと思います。

 

  次は糸の射出方法に関して。

 スパイダーマンといえば、ニューヨークの街を縦横無尽に動き回る印象が強いです。その際の移動手段として活用する糸に関する設定が大きく2つに分かれます。

 初代では、スーパーパワーの一環で糸の生成能力を獲得しているため、自分の手首から直接糸を射出しています。

 一方でアメスパ、ホムカミは糸を出す能力はピーター自身に備わっておらず、ピーターが自作したウェブシューターと呼ばれる機械を手首につけて、そこから糸を射出しています。

 どちらが好きか嫌いかは別として、原作のアメコミではウェブシューターを使って糸を射出していて、手首から直接糸を出している訳ではありません。

 僕自身、幼い頃初代を見て初めてスパイダーマンを知った身としては、アメスパを見たとき違和感のようなものがありました。今では、どちらの設定もありだと受け入れています。

 

 

ホムカミの特徴

 まず前提として、これまでと違って設定年齢が15歳と低いことが関係してきます。

 初代、アメスパ共に物語開始時点ではピーターが18歳前後という設定ですが、主演の実年齢が20代後半であったためにどうしても見た目が作中年齢が高く見えてしまいました。

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初代主演のトビー・マグワイア 1作目公開当時27歳

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アメスパ主演のアンドリュー・ガーフィールド 1作目公開当時29歳 ※画像はアメスパ2

 その点、ホムカミでは公開当時トム・ホランドが20歳と比較的若かったので、見た目もティーンエイジャーに近く、よりリアリティが生まれました。

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ホムカミ主演のトム・ホランド 公開当時20歳

 ただ年齢が低いだけではありません。ホムカミでは15歳という思春期真っ只中の少年の心理を物語の中心に据えて展開されていきます。そうすることで、誰もが感じたことのある学生時代の苦い思い出などを呼び起こし、「親愛なる隣人」をより身近に感じさせるといった演出に仕上げているのです。

 力を得て活躍している自分を知ってもらいたいという自己顕示欲、承認欲求。それらが物語の前半にファクターとして機能しています。

 具体例としては、友人のネッドがピーターはスパイダーマンの知り合いだと学校の友人達に打ち明けて、パーティースパイダーマンを呼ぶことになってしまうシーンがあります。ピーターは、口を滑らせたネッドを恨むような表情をしますがその場でそれは違うと明確な否定はしません。その後、パーティー会場にスーツを着て、皆の目に登場しようとします。

 ここでピーターは迷います。スパイダーマンとして現れて、自分たちの学校内での立場を上げることや、意中のリズの気を引くことを考えて。その一方で、「これは馬鹿なことだ。何をやっているんだ」と自分で自分を律しようともします。自覚はあるものの、どうしても後ろ髪ひかれてしまう。また、スーツに搭載されているAIのカレンに、リズに自分がスパイダーマンだと打ち明けたらどうだろうかと相談したりします。

 この様に色々な場面で、ピーターは迷うのです。初代、アメスパでの葛藤は思春期特有のそれではなく、ヒーローとしてのあり方を悩んでいるのが主でした。ホムカミではそこではなく、ヒーローに至るまでの少年としての葛藤をメインに描いています。

 そこが、ホムカミの特徴だと僕は考えました。

 

  もう一つの大きな特徴は、アベンジャーズに憧れているということです。これはMCUに属していることならでは。

 「シビルウォー」でわずかとはいえ、アベンジャーズの面々と出会い、共に戦ったことでアベンジャーズという世界的に大きな役割を担う組織に憧れることになります。

 そして空港での戦い以降、トニー・スターク(アイアンマン)に認めてもらいアベンジャーズに入ろうと、自分の力をアピールすることに躍起になります。

 

 

ベンおじさんという存在

  前の項で触れましたがホムカミでは力の取得からヒーロー活動を行うまでの課程は描かれていません。そして、ピーターがスパイダーマンとして活動する契機である「ベンおじさんの死」が描かれていないこともホムカミの大きな特徴です。

 現段階では、作内でベンおじさんについて直接的な言及はなく、彼のスパイダーマンとしての行動理念でもある「大いなる力には大いなる責任が伴う」も言われたのかどうか分かっていません。ですが、それを匂わせる描写はあります。

 それが、「シビルウォー」でのピーターのセリフ

When you can do the things that I can, but you don’t, and then the bad things happen, they happen because of you.

 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」1:21:12~ より

  作内でこのセリフは「自分にできることをしなくて何かが起きたら、それは自分のせいだと思う」と訳されています。しかし、原文をよくみてみるとすこしおかしなことが分かります

 このセリフは、スタークが「なぜ人を助けているのか」と、ピーターに理由を尋ねたことへの返答の一部です。意訳せず、素直に訳そうとすると「僕(ピーター)にも出来ることをあなた(スターク)がやらなくて、それで何か悪いことが起こったら、それはあなた(スターク)のせいだ」となります。

 おかしいですよね? 文面だけ見ると、スタークを含めたアベンジャーズなどのヒーローを責めているかのように見えてしまいます。しかし、ピーターが言いたいのはそうではありません。

 何がおかしいのかというと、セリフの主体と発話者(この場合はピーター)が合致していないのです。ピーター自身の言葉として違和感のない様に書き換えると「When there are the things that I can, but I don't, and then the bad things happen, they happen because of me.」こんな感じでしょうか。

 どうしてこのようにせず、セリフの主体を「you」にしたのか? その理由として、このセリフがベンおじさんの受け売りだから、と僕は考えています。この言葉を教訓として心に焼き付けているからこそ、あえて主語を「I」に変えずにそのままスタークに言ったのだと思います。

 どの様な理由からかは知りませんが、ホムカミでは「大いなる力には大いなる責任が伴う」というセリフが出てきていません。その代わりとも言える言葉がこれなのかもしれません。

  

 

仲間であり、保護者であり、憧れであるトニー・スターク

 ホムカミの見所の1つ。それはトニー・スターク(アイアンマン)との関係性。

 ピーターを「シビルウォー」での空港での戦いの戦力として見いだし、直々に出向いてスカウトしたのはスタークです。それ以降、未成年のピーターの責任を負う形で、事実上の彼の監督役となります。

 シビルウォー以降直接の関わりはありませんが、スタークがほぼ毎日ピーターから送られてくる報告をしっかり確認していることが分かります。一見無関心のように見えますが実はかなり気を配っているのです。

 そしてピーターが自分の力を証明しようと、勝手に動いて人が死にかける窮地になると、颯爽と駆けつけて彼の尻拭いをして、その後彼に説教します。

 船上での失敗についてピーターは言い訳のように「I just wanted to be like you.(ただあなたのようになりたかっただけで)」と言います。これはその場しのぎのでまかせとも考えられます。それに対してスタークは「And I wanted you to be better.(僕は、君に僕以上の存在になって欲しいと思っていた)」と返します。普段は軽口ばかり叩いて飄々としている印象が強いスタークですが、このシーンでは冗談一つ言わず真剣な面持ちをしています。ピーターのことを真剣に考えているからこそでしょう。スタークはピーターのことに関しては常に真面目なのです。

 そして、スタークはピーターのことをすでに認めているのです。

 先の項で触れた「When you can do the things...」のセリフをピーターが語るとき、スタークは一度居住まいを正します。そしてピーターが言い切ると、少しの間考える素振りを見せます。

 どうしてスタークは15歳の少年が語る言葉に、いつもにまして真摯な態度で耳を傾けたのか? それはピーターが語った内容が、スタークの考えと同じだったからです。

 

 エイジオブウルトロンで、スタークは幻覚の中で全滅したアベンジャーズの姿を見ました。そこでスタークは「You could have saved us. Why didn't you do more?(お前なら皆を救えたはずだ。なぜ手を尽くさなかった)」とキャプテンに責めるように言われます。ここでスタークは、自分が行動しなかったせいで起こる未来を見たのです。それ以降、彼は幻覚だと理解しながらも、幻覚の中で見た光景は決してただの幻ではなくいつか現実に起こることだ、というような考えに至り行動します。来る日に備えるために。

 この「自分が出来ることを人のためにする」という考えが、ピーターのヒーローとしての理念と共通のものなのです。15歳という若さで同じ志をもつ少年を見つけ、スタークは彼に期待し、仲間に引き入れたのです。

 

 2人の関係の極めつけは、インフィニティウォーの終盤のシーン。サノスの指パッチンによってトニーの目の前でピーターが消えるシーンは涙なしでは見られません。何度も繰り返して見ていますが、毎回そこで目頭が熱くなってしまいます。

 ピーターが「嫌だ、行きたくない。行きたくない」と、もがいた後、スタークに向かって「ごめんなさい」と呟いて消える。目の前にいたピーターが跡形もなく消え、残されたトニーの表情。ここで泣かない人間がいるのだろうか。

 最後にピーターが残した「ごめんなさい」が何に対してなのかははっきりとは分かりませんが、最後に恨まれるでもなく謝られたスタークの心境。想像するだけで胸が痛くなります。ただただ悲しい。

 

おわりに

 スパイダーマンと銘打って起きながら、スパイダーマンだけでなくアイアンマンにも語ってしまいました。ですが、ホムカミ版のスパイダーマンを語るには、アイアンマンの存在は切っても切れません。それほど、今回のスパイダーマンの根底に関わっているのです。

 

 初代、アメスパは見たことあるけどホムカミは見たことがない方、是非見てください。単体の映画としても十分楽しめる作品になっているので、他のMCU作品を見ていなくてもさほど問題はありません。現在、NetflixやDisney DELUXEなどの各動画配信サイトで見ることができます。

 また、7月5日に金曜ロードSHOWで「スパイダーマン:ホームカミング」が地上波初放送されることが決定しています*3。続編の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」も6月28日公開と控えているので、是非それも見て欲しいです。

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 最後に、「Gifted」も面白いのでどうかよろしく!

 

 

異常なイラスト力を持つ「シャニマス」 

 皆さんアイドルマスターという名前を知っていますか? オタクコンテンツに触れたことのある人なら知らない人はいないと言っていいほどの有名コンテンツですね。

 

 今回はそのアイドルマスターの系譜に連なる最新作「アイドルマスターシャイニーカラーズ」について書いていきます。

【追記】 新ユニットの「浅倉透」についての考察記事を書きました

buluckbook.hatenablog.jp

 【さらに追記】

七草にちかの共通コミュについても書きました

buluckbook.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

アイドルマスターシャイニーカラーズとは

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 2018年4月24日にHTML5ブラウザゲームプラットフォーム『enza』のローンチタイトルとしてサービスが開始されました。

 「スマホゲームが跋扈するこのご時世にウェブブラウザ専用とは」と、リリース当初は驚きました。とはいうものの、スマホがあればGoogleChromeなどのブラウジングソフトから普通にプレイできるので不都合はありませんでした。つい最近になって、ios/android向けにアプリ版もリリースされました。略称は「シャニマス」。

 

 

原点回帰のゲームシステム

 近年のアイマスは「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」を筆頭にスマホゲーム市場に腰を据え、主にリズムゲームへと力を注いでいました。それが悪いとは言いませんが、古来からのアイマスファンはリズムゲームではなくアイドルの育成を行うシュミレーション型のゲームシステムを望んでいたようです。(古来からのアイマスオタクの友人談)

 そこに彗星の如く現れたシャニマス。ゲームシステムは初代アイマスアイマス2に似たシステムでした。おそらくそれが受けたのでしょう、これまでデレマスなどにはリリース当初は熱中していたもののすぐに飽きてしまっていたアイマスオタクの友人が、今作に関しては継続してハマっているのが証拠とも言えます。

 

 どんなゲームシステムなのかというと

  1. レッスンなどでパラメーターを上げる
  2. オーディションでファン数を増やす
  3. トップアイドルを目指す

 という、手順だけ見ればシンプルなものです。

 

 しかし、一見シンプルに見えてもそこには戦略性があります。

 オーディションに関わる能力は5つ。

  1. Vi(ビジュアル)
  2. Vo(ボーカル)
  3. Da(ダンス)
  4. メンタル
  5. SP(スキルポイント

 この5つのパラメーターをレッスンで増やしていくことになります。

 オーディションには流行(トレンド)が存在していてVi、Vo、Daの3つの流行が1~3位の間で変動します。この順位が非常に重要で、流行順位が高いほどオーディションで有利になります。そのため、流行を読んで一つの能力を極めるのか、あるいは満遍なく能力を鍛えて万能型のアイドルを育成するのか、など人によってプレイスタイルが異なってくると思います。

 慣れないうちは一つの能力に極振りして、後は流行の運に委ねるのが定石かと思います。慣れてくれば色々と工夫する楽しみがあるかもしれません。

 

 そして忘れてはいけないのが、メンタルとSP

 メンタルが低いと審査員からの圧に耐え切れず途中棄権となってしまいます。なので、メンタルもある程度上げておく必要があります。

 そして、SP。SPはスキルの獲得に使用するのですが、このスキルも非常に大切です。いくら各能力がカンストしていても、スキルを獲得していなければオーディションで勝ち上がることはできません。パッシブスキルや倍率の高いアピールスキルを獲得していくことでオーディションを有利に進めていきます。

 この5つのパラメータをどのように育てていくのか、それが攻略の肝です。

 

 このように、各種パラメータを鍛えていく昔ながらのシステムにすることで、古来からのファンには懐古心を、新規のファンにはある種の斬新さを与えることに成功しています。このようにして幅広い年齢層に受け入れらたのだと考えます。

ときドルもこっちの路線で勝負していればもしかしたかもしれない……

 

 

アイドルとの交流

 初代アイマスアイマス2などは複数存在するアイドルのうちの1人を選択してプロデュースを行うシステム上、その1人のアイドルとの交流が主軸に据えられて会話が展開されていました。

 その一方で、「デレマス」「ミリオン」などスマホ向けに展開されたアイマスシリーズでは、登場キャラが多いため1対1の会話より、グループ間での会話が中心となっています。765プロ所属のアイドル数と比較すると何倍ものアイドル数となるので、現実的に仕方のない問題であります。それ以前のアイマスから入った方にとっては、キャラ数が増えたことで各アイドルとの関係性が以前と比較して広く浅いものとなってしまったことに、どこか物足りなさを感じていたのかもしれません。

 しかし、シャニマスは昨今の流れに逆らい、あえてアイドルの数を絞ることで、アイドルとプロデューサーの密な関係性を構築しています。

 シャニマスの登場アイドル数は19人。ミリマスの39人、デレマスの約200人と比較すると少ないことがわかります。

 デレマスのアイドル数は異常ですね……

 

 

そしてアイドル一人一人との交流が素晴らしい!

 ここでは僕の推しの「風野 灯織(かざの ひおり)」との交流のほんの一部を紹介します。

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雪を見て無邪気にはしゃぐ灯織

 このコミュは「【淡雪の戯れ】風野 灯織」の限定コミュなんですが、本当に灯織がかわいい。いつもクールな灯織が見せる年相応の幼さが良いんです。

 出会った当初、ダンスレッスンしている彼女に向かってプロデューサーが「努力家なんだな」と言うと「少し見ただけで分かるんですか?」と怪訝な表情で返してきた灯織。そんな彼女が見せる、降り積もった雪で無邪気にはしゃぐかわいらしい姿。心を開いてくれた証拠ですよ。

 

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W.I.N.G決勝戦で敗北した灯織

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W.I.N.G優勝できなかった世界線の灯織

 ものすごく心に来るものがあります。どんなに努力して鍛えても流行と上手く噛み合わなかったり、アピールで失敗してしまえばこれまでの努力は水疱に帰します。そして、その後にこれです。正直見るのがツラいです。アイドルと仲良くしているだけじゃあダメなんだ。

 

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W.I.N.G優勝した灯織

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優勝後の公園での灯織

 そして優勝後のこの会話。これまでの努力が報われます。なにより良いのは、灯織が私”たち”と言ってくれること。最高ですね。灯織、俺たちは最高のパートナーだ!!

 優勝するまでがどんなに大変でもこの言葉で救われます。

 灯織、俺たち成し遂げたよ。

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幾度か辛酸を経て、志、初めて堅し。 by西郷隆盛

 

 でも実はまだ、この”上”があるんです。

 上のコミュはW.I.N.G優勝時のコミュで、さらにその上に、Aランク優勝。通称True Endと呼ばれるものです。ですが、その条件がなかなかに厳しい。

 要求される条件としては

  • アイドルランクA以上(ファン人数 500,000人以上)
  • W.I.N.G優勝

 この二つだけなんですが、予想外に大変です。W.I.N.G優勝もままならないのに、それに加えてファン人数を稼がないといけない。やってみると分かりますが大変です。僕はまだ達成できていません。早く灯織のTrue Endが見たい……



魅力的なイラスト

 シャニマスといったら魅力的なイラストと言っていいほど、イラストが素晴らしいです。本当に良いんですよね。言葉で語るより目で見てもらうのが一番てっとり早いので、各アイドルの個人的に好きなイラストを一枚ずつ紹介します。

 

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【ぐうぜんBOOKS】櫻木真乃

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【伸ばす手に乗せるのは】風野灯織

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【小さな夜のトロイメライ】八宮めぐる

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【と~りゃんせ!】月岡恋鐘

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【摩的・アンチテーゼ】田中摩美々

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【紺碧のボーダーライン】白瀬咲耶

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【カラフルメタモルフォーゼ】三峰結華

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【白・白・白・祈】幽谷霧子

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【新装備・バブルバスター!】小宮果穂

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【あそ→と♡ちよこれいと】園田智代子

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【ラムネ色の覚悟】西城樹里

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【凛世花伝】杜野凛世

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【カトレアの花言葉】有栖川夏葉

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【似合うかな?】大崎甘奈

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【秘密のだらだらタイム】大崎甜花

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【よそゆき顔のセレナーデ】桑山千雪

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【ザ・冬優子イズム】黛冬優子

  あと二人最近追加されたアイドルがいますが、その二人はまだSR以上がないので載せていません。

 どのイラストも魅力的ですよね。何度も言っていますがシャニマスは本当に絵が良いです。他のソシャゲと比べても群を抜いて良いと、僕は思います。

 それだけじゃありません。シャニマスは動くんです。

 ただでさえ良いイラストが動きます。何を言ってるか分かりませんか? それでは動画で見ましょう。

 What the hell!! かぁーっ!ばりかわいか~

 

豊富な石供給

 いくらキャライラストが良くても入手できないとなんだか物足りないですよね。イベントの配布SRやSSRもありますが、やはり基本はガチャで引くしかありません。

 ガチャのSSR確率は5%。これは普通です。ですが、石の配布多いです。異常と言っていいほどに。

 どれほど集まるのかというと、毎日のログインボーナス、一週間毎日デイリーミッションとウィークリーミッションをこなせば石が5300個手に入ります。ガチャの10連一回に石3000個。そうです、一週間プレイすれば必ず10連が一回引けるのです! 一ヶ月で60連分、すごいです。

 ゲームシステム上、ガチャを引いてアイドルを集めないと攻略が厳しいという都合もあっての石供給量だと思いますがそれでも多いと思います。そのため、ある程度アイドルが揃ってきたら石を限定ガチャに備えて蓄えることが容易です。これは非常にありがたいです。

 

おわりに

 シャニマスはサービス開始してからまだ1年ちょっとで新しいコンテンツです。ですが、既存のアイマスと同様に大きなコンテンツとなることは火を見るよりも明らかです。この機にシャニマスを初めて一緒にこの波に乗り、楽しみましょう。乗るしかない、このビッグウェーブに!