多趣味な男のブログ

興味を持った色々なことについて書いていきます。

娯楽作品による人格形成 -そして少年は光と出逢った-

 

「小さい時に見たアニメや漫画、ゲームで今でも強く記憶に残っているものは何ですか?」

 

 

 今回は、娯楽作品による人格形成について、僕自身の経験を例にして考えていきます。(最近の僕の記事はアニメや映画のレビューではなく、なんだか所謂意識高い系みたいな記事になってきているような気がします。多分次辺りからは元のレビュー記事に戻ります)

 

 僕が直ぐに頭に思い浮かんだ作品はいくつかあります。その作品を見た時期とそれによる今の自分への影響について、考えていこうと思います。今回はその中でも特に、作品のストーリーへの嗜好に大きな影響を与えた作品を中心に挙げたいと思います。

 

小学生時代

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 これが僕に与えた影響は凄まじいです。

 この作品はものすごく簡単に言ってしまえば俺TUEE系作品なのですが、当時はまだその手のものは流行っておらず(たぶん)、新鮮さを覚えたことを記憶しています。

 

 「レイン」が僕に与えた影響は色への嗜好です。

 

 主人公レインは、とある理由から年中真っ黒服を着ています。小学生だった僕は、他の追随を許さないレインの圧倒的な強さに憧れ、それ以降なににしても黒を好むようになりました。そして、その影響からゲームやネットで「BLACK」という名前を使用するようになりました。もちろん現在でも使い続けています。(このブログのURLに含まれるbuluckといのは、blackが使用できない場合などに使うもので読みはブラックです)

 

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 この作品による影響は、光と闇の対立への興味を抱かせたことです。

 このゲームは、主人公であるソラたち光サイドとXⅢ機関と呼ばれる黒衣に身を包んだ闇サイドの集団との対決を描いたものです。

 物語中で主人公サイドのみではなく、XⅢ機関(闇側)のメンバーにも焦点が当てられ数人のキャラを掘り下げていくのですが、その結果、プレイヤーは光と闇両サイドに情を抱いてしまいます。しかし、主人公は光側なので闇側の勢力と戦わなければならないというもどかしさ。

 こうした葛藤が、僕の中に光と闇、とりわけ闇への興味を抱かせることとなりました。そして、それは中学時代に繋がることになります。

 

 

 

中学時代

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 僕の人格への影響は、恐らくこの作品が一番大きいと思います。

 この作品は、体制への反逆者であるルルーシュが国を打倒し変革する様を描いたものです。ルルーシュの為すことは、国側から見れば悪です。そしてこの作品は、悪役を主人公にした作品です。

 中学生の僕は、悪役が主人公として描かれる作品はコードギアスが始めてで衝撃を受けました。そして、ルルーシュに憧れました。

 ルルーシュは作品内で非常に頭が良いキャラとされており、それに憧れた僕は勉強をより一層まじめに行うようになりました。

 この作品を通して、闇・悪とされる側にも理由や目的があるということを知り、以後悪役に惹かれていくことになります。

 また、僕自身の言葉の選択にもルルーシュの影響が強く現れ、現在も言い回しなどが中二的になることが多々あります。これはもう、どうしようもないです。

 無意識にルルーシュの影を追ってしまっているのです。

 

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 この作品によって、今の僕の大部分が完成しました。

 主人公はバットマン。そのバットマンゴッサムシティを守り、より良くするために悪と戦う物語です。

 この作品では、正義と悪の狭間を描いた作品です。

 バットマンは街を良くするという信念もと、法を破りながら戦います。暴力という手段には訴えるものの、人を殺めることだけは決してしません。その信念は道徳的に善なのですが、その手段は法治国家である現代では悪と分類されます。そうして戦っているうちに、やがて限界を迎えるバットマン……

 

 この作品により、僕は正義とは、悪とは? という哲学的な世界へ足を踏み入れることになりました。そして、悪への関心がより深いものになりました。

 

 こうして思春期の真っ最中に闇成分を多く取り入れた僕は、闇へと傾倒していきました。

 

 

 

 

 

高校時代

 高校時代には、映画、アニメ、ゲーム、小説など形態を問わず様々な作品に触れてきました。そして闇に触れ続けてきた僕の人生に、転機が訪れます。

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 今までの作品とは毛色が異なります。

「これまで『闇! 悪! 正義!』とか言ってた奴がなんでいきなり女児向けアニメに?」

 そう思う方もいるでしょう。僕もよくわかりません。闇に触れすぎて疲弊した魂が、アイカツ!という光を求めていたのかもしれません。

 

 このアイカツ!という作品は、光そのものです。闇が入り込む余地はありません。アイドルになるという夢を叶えるため、正々堂々と努力する少女達の姿が健全に描かれています。

 僕はアイカツ!から、夢と希望を貰いました。この世界は闇ばかりではない、夢という光があるんだと。

 そして少年はアイカツおじさんになった。

 アイカツについては話せば長くなります。また個別の記事で書くかもしれません。

 

まとめ

 以上の経緯から今の自分が形成されています。今回は取り上げていない作品でも、大なり小なり影響を受けている作品はまだたくさんあると思います。

 今回は僕個人のことだけで考えてきましたが、娯楽作品による影響というものは程度の差こそあれど、一般化できるのではないでしょうか。

 

  小さい時に見たアニメや漫画、ゲームで今でも強く記憶に残っているものは何ですか?

  最初の質問に戻りますが、あなたは何を思い浮かべますか?

 平成が終わりを迎えるこの節目に、一度これまでの自分を振り返ってみてはいかがでしょうか?