多趣味な男のブログ

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個人的三大がっかり作品その3「キングダム ハーツⅢ」

 今回はPS4向けソフト「キングダム ハーツⅢ」について書いていきます。

 

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 この作品は2002年発売のPS2向けソフト「キングダム ハーツ」とその後のシリーズ作品の最新作に当たります。

 初代キングダム ハーツ(以下KH)以降、HD版などファイナルミックス版を除くとKH3までで、合計9作品が発売されている長寿シリーズです。

 僕は小学生の頃にKH2に触れて、それ以降のすべてのシリーズをプレイしてきました。初代KHもちゃんとプレイしています。前作KH3Dから考えると、実に7年もの歳月が経っています。3Dってそんなに前だったのか……自分で書いておいて驚いています。

 

 KHとともに歩んできた僕の学生生活といっても過言ではありません。そしてこれまでの集大成とも言えるKH3。楽しみにしていなかった訳がありません。

 発売日当日に購入し、すぐにプレイして、とりあえずメインストーリーを一週間足らずでクリアしました。

 

 ※以下、ネタバレが含まれますので注意してください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘システムのはなし

 今作の戦闘システムは、これまでのシリーズ作品の戦闘システムを混ぜ合わせた様な感じになっています。

  • KH2のドライブを意識したフォームチェンジ
  • 召喚システムと同様のリンクシステム
  • BbSのシュートロック
  • 3Dのフリーフローアクション
  • 新要素のアトラクションフロー

 色々な選択肢があって戦闘は非常に楽しいです。特にフォームチェンジが楽しい。武器によって変身できるフォームが異なっていて、新しいキーブレードを入手するたびにどんなフォームになるのか楽しみでした。僕は結局最後までキングダムチェーンをメインで使っていました。今作は、キーブレードを強化することができるので気に入ったキーブレードを強化することで最後まで使うことができます。これはうれしいですね。なんだかんだキングダムチェーンのデザインがシンプルイズベストって感じで一番好きです。戦闘中にシームレスでキーブレードを変更できるのも楽しかったです。

 システム的には色々ありますが、最終的に僕はフォームチェンジ以外はあまり使いませんでした

 

アトラクションフロー

 アトラクションフローに関しては演出がド派手で与ダメージも高く便利ではあるんですが、何度も同じ演出を見ると飽きてくるし、スキップしても少しの間動けないので、そこがストレスでだんだん使わなくなっていきました、それ以外にも理由があって、こっちのほうが理由としては強いんですが、アトラクションフローを使うと戦っている感が薄れてしまって戦闘が味気ないものに思えてしまったんですよね。

  アトラクションフローは強い。でもそれはド派手な演出に合わせてボタンを押すだけで戦闘の緊張感が伝わってこない。ムービーを見てるのと同じ感覚でした。

 また、終盤のシリアスな戦闘中に出てくるアトラクションフローの演出が場面と合っていなくて興ざめでした。ユーザーの判断でアトラクションフローのコマンドが出ないように切り替えられるとかして対応して欲しかった。使わなければ良い話だけど、コマンドの順番をいちいち入れ替えるのが面倒なんだよな……

  それとフリーフローアクションの自由度が減っていたのが残念でした。ダメージが低くなったことが別に良いんですが、移動手段としてもっと自由に使わせて欲しかった。壁キックの移動距離が短くて移動に使えん。

 

 不満点はありますが、戦闘に関しては楽しいです。繰り返しになりますがフォームチェンジとキーブレードの切り替えが本当に楽しい。ただ二刀流を使えないのが残念だった(設定的にしょうがないのかな?)

 

 

 

ストーリーに関して

 これまでのシリーズで積み重ねてきた分、KH3にはかなりの期待を寄せていました。特にロクサス、シオン、ナミネとBbSの三人組に関して。プレイする前から、皆救われてハッピーエンドになるということはなんとなく分かっていたので、どのように救っていくのかが気になっていました。

 

 

序盤から中盤

ディズニー世界

 物語の序盤は今までのKHと変わらずディズニの世界を巡ります。今作のディズニー世界は7つ(100エーカーの森を含めたら8つ)

 オリンポスとザ・カリビアン以外は全てKHシリーズ初登場のディズニー作品です。

 今作は映像が本当に綺麗で、どのディズニー世界も非常に良く作り込まれていた景色を見るだけでもなかなかに楽しむことができます。本当に映画みたい。

 話の流れは、それぞれ映画のストーリーをなぞるような形で進行していくのですが、ここに問題が。各ステージの話はそれ単体で楽しむことができます。基本が映画の話なので面白くないわけがありません。ですが、それが問題なのです。話がそれ自体で完成しているので、ソラたちKH勢が入り込む余地がないと感じてしまうのです。

 これに関しては今に始まったことではないので、ある程度はそういうものだと納得はしています。(トイボックスとサンフランソウキョウではKH勢が話にしっかりと絡んでいる感じがして良かった)結局何が不満なのかというと、ディズニー成分が多すぎて肝心のキングダムハーツのストーリーが一向に進まないことなんですよ。ディズニーとキングダムハーツのバランスがとれていない。

 もうちょっと各ステージの話は短めでも良かったんじゃないかな。僕たちはディズニーの話が見たいんじゃなくてKHの話を楽しみたいんだ。結局ニューセブンハートも出番無かったし(これはマールーシャが保険とか言ってたからまあいい)

 

 

真XⅢ機関

 こいつら統率とれてなさすぎでは?

 KH2でのⅩⅢ機関も統率がとれていたのかと問われたら答えに窮しますが、それでも心が欲しいという目的のようなものは皆で共有していた様に思える。だが、今回の真ⅩⅢ機関は本当にバラバラ。やる気があるのはゼアノートの7人くらいで、前ⅩⅢ機関のメンバーは完全にやる気が無い。古のキーブレード使いを探すために選ばれたらしいけどゲーム内ではそういう描写は多くなかった。いまいち府に落ちない。そもそも彼らがゼアノートに協力するメリットって何?

 これに関しては僕の理解不足もあると思うので、そんなにがっかりはしていない。

 

FFキャラクター達

 これまでKHシリーズでは、全てではないが、FFキャラクター達がゲスト出演といった形で登場してきた。だが、今回は一切登場しなかった。

 無理矢理ストーリーに絡めろという訳ではない。これまでに登場したレオン、サイファー、シド達が姿を見せないことに強烈な違和感を覚えた。ゲーム内で何の説明も無いし、こればっかりは理解できない。

 

 

 

 

終盤 

アクアとヴェンの復活

 ディズニー世界を巡って目覚めの力を手に入れたソラは、最初に闇の世界にいるアクアを救い出します。

 これが思いのほかあっさり。

 闇落ちしたアクアを倒して終わり。やったことは本当にこれだけ。

 なんだか拍子抜けです。

 これまでソラ(プレイヤー)はただただディズニー世界を巡っていただけ。それなのに突然闇の世界に行ってアクアを救っても、なんの達成感も得られない。「いや、俺たち何もやってないし」って感じです。鍵が導く心のままに、じゃあないんだよ。(今作はこの言葉が多用されます。今まで言ってなかったの突然使い出すから、なにか宗教じみてる)

 

 そもそもアクアの闇落ちの理由が弱い

 ゲーム内で分かるのは、アンセムのお土産で闇に侵食されながら闇の世界の海に沈んでいくアクア。そして次に、リクと王様が出会ったときには闇落ちしていました。その時、リク達に十数年闇の世界に一人の取り残されてなんたらかんたらと愚痴の様なことを言います。きっかけはアンセムの土産によるものですが、それはリク達に語った負の感情が、闇の力により増幅されて闇落ちしたのでしょう。

 それは理解できます。ですが、どうしても簡単に闇落ちしたように見えてしまう。BbSのラストで一度諦めかけたアクアは、ヴェントゥスとテラのキーブレードがダークサイドを倒してアクアを助ける光景を見て立ち直っています。そしてアクアにはヴェンとテラを助けるという強い信念があります。それなのに、アンセムに闇をちょっと植え付けられただけで闇に落ちるって……

 テラかヴェンの存在が完全に消えてしまい、生きる意味が無くなったなどの理由なら「そりゃしょうがない」と納得できます。でもそうじゃない。闇の世界に十数年取り残されて闇を一回植え付けられただけ。理由が弱すぎる。一般人なら闇落ちするかもしれない。でもアクアはキーブレードマスターなんですよね。なんとか耐えられなかったものか。落ちるにしてももう少しその過程を描いて欲しかった。0.2で闇の世界を彷徨うアクアの話を描いていますが、3でもその描写を入れて欲しかった。ソラが闇の世界を冒険して、アクアを救うとかの方が良かったのでは?

 

 ヴェントゥスの復活に関しては特に不満はありません。

 

 

 

キーブレード墓場

 キーブレード墓場、ここから展開が本当に雑

 キーブレード墓場といえばBbSをプレイすれば分かりますが、まさに最後の場所です。今作でも最後のステージとなっています。これまでディズニー世界で華やかな光景が一変。荒れ地。終わりの地です。そして、ここからやっとメインの話が動き出すといった感じです。なのにここからの展開が雑。

 

 

ハートレス殲滅戦

 KH2のハートレス1000体切りを彷彿とさせるイベントです。

 キーブレード墓場に着くとまずはこのイベントです。これ自体にそれほど不満はありません。強いて言うなら締めがアトラクションフローを強制されること。戦闘システムの欄でも書きましたが、アトラクションフローは演出がド派手でテーマパークのアトラクション風になっている。それがキーブレード墓場という舞台にそぐわない。ミスマッチです。

 

 

 

圧倒的敗北

 ハートレスを殲滅したソラ達の前に、テラの体を乗っ取ったゼアノート、通称テラノートが現れます。テラノートの圧倒的な力と、彼が呼び寄せたハートレスの集合体(デビルズウェーブ?)によってソラ達、光の守護者は次々と消されていきます。そしてCMやトレーラーで見たソラの絶叫シーンからの光の勢力全滅。

「え?」

 これがプレイしていた時の感想です。いや、訳が分からない。

 相手はテラノートとハートレスの集合体だけ。あまりにもあっけなさ過ぎる。ヴェンとアクセルに関しては一発でやられてるし。どんだけテラノート強いんだよ。そしてハートレスの集合体に飲まれて終了。全滅まで早すぎて逆に笑えてくる。

 これなら真ⅩⅢ機関が全員集合してリンチにされる展開の方がまし。というかテラノート一人で全滅したら目的のΧブレード生まれないんじゃないの?(これは僕の理解不足かも)

 ともかく、全滅までが急すぎて絶望感が全くない。

 

 トレーラーとかCMでソラの絶叫シーンを見て「ソラが諦めるってどんなレベルだ」という期待が裏切られた感じです。

【KH3のファイナルトレーラー】 

www.youtube.com

 このトレーラーの2:30あたりからが本当にワクワクした。

 絶望するソラを眺めながら、急激に心の奥底が冷めていきました。めちゃくちゃ良い演技なのに……

 

 

 

 

謎の時間跳躍

 全滅したと思ったらソラは「終わりの世界」で目を覚まします。この世界に関してはちょっとよく分からないので割愛。そして心を失った仲間達を助けるためにソラはこれまでに訪れたディズニー世界を巡って仲間達の心を取り戻します。そして復活。

 どのタイミングで復活するのかというと、大量のハートレスを殲滅してテラノートと出会う前のタイミング。よく分からないんですけどナチュラルに時間が巻き戻っています。どういうこと。

 これに関しても説明が何もありません。何が起こったのか分かりません。しかし、急なタイムリープに戸惑うプレイヤーを置いてけぼりにイベントは進んでいきます。

 テラノートと会敵し、1回目と同じ展開でテラノートがヴェンをワンパンしようと迫ります。ここで変化が。テラノートの前に留まりし思念が現れます。そして流れ始める留まりし思念戦のBGM「Rage Awakened -The Origin-」(BbSのテラ編ラストバトルでも流れた曲です)ここがKH3の中で一番テンションが上がりました。

「なんでこうなったかわかんないけど激アツ展開!」

 テラノートを圧倒する留まりし思念はそのままテラノートと一緒にどこかに消えていきます。その後ソラは古のキーブレード使い達の力を借りてハートレスの集合体を撃破します。

 時間跳躍に関して何か説明をしてくれよ……

 

 

 

真ⅩⅢ機関との戦い

  次は真ⅩⅢ機関との面々と戦うことになります。これまでにリクやアクアを操作できたので、各キャラを操作して1対1で真ⅩⅢ機関を撃破したりするのかなと思っていたんですが、全てソラを操作しての集団戦闘。

 この一連の戦闘に関しても不満があります。

 相手が複数いて戦闘のバランス調整のためか、真ⅩⅢ機関個々の戦力はたいしたことありません。なんならこれまでのボスと比べて弱いまである。それでいいのか?

 そしてもう一つの問題は、一人倒すごとにイベントシーンが挟まれることです。例えば、1つの戦闘でマールーシャ、ラクシーヌ、ルクソードの三人と同時に戦うことになるんですが、一人倒すたびにイベントシーンを見ることになります。そしてそれが終わるとまた戦闘再開。はっきり言ってテンポが悪い。

 倒した後のシーンなので、そのキャラとソラが会話をします。他のキャラはまだ倒れていないので戦闘中のはずです。なのに戦闘は一時中止されて会話をするんです。いくら何でもご都合主義過ぎる。他のキャラは何やってるんだと。ちょっと良い感じになってもまたすぐ戦闘。感傷に浸る暇もありません。これはダメ。

 

 

テラ、ロクサスの復活イベント

 道中、テラノートとヴァニタスとの戦闘でテラノートを倒すことでテラが復活します。復活の方法自体は別に良いんですが、気になったのは演出。やっぱりあっさり復活したように思えてしまう。

 そう思えてしまう要因は、復活イベントが真ⅩⅢ機関ボスラッシュの道中のイベントの一つとして位置づけられているからだと思います。真ⅩⅢ機関を倒すついでのように見えてしまう。

 復活するイベントは確かに盛り上がりました。ですがその後、またボスラッシュに戻ることになるので余韻がない。次の戦闘に備えて、プレイヤーが自分の気持ちを切り替えることを強制されるのです。テラが復活することを実時間10年間近く待ち続けていて、やっと復活したのにすぐ次のイベント。それはないでしょう。

 

 あとこれは個人的なことなんですが、テラ(留まりし思念)を操作してテラノートを倒したかった。ヴェン達と協力して彼ら自身の手でテラを救って欲しかった。というか留まりし思念の鎧はどこいったの?

 

 ロクサスの復活に関しては納得していません。あれは本当に雑すぎる。

 アクセル達がピンチになったら、急にソラの中からロクサスの心が飛び出して空からロクサスが降ってくる。これもダメ。説明がなさ過ぎてご都合展開過ぎる。なんでもかんでも復活すればいいってものじゃない。

 というかしれっとシオンが復活してるのも謎。ソラの中のシオンの心が移ったとかそういう描写は無かったけど、それはどうした。

 

 

真ⅩⅢ機関の最後

 消える寸前のシーンが納得いかない。

 元ⅩⅢ機関のメンバーは倒されても元の人間に戻るだけ。それは別にいい。

 納得いかないのはアンセム、ゼムナス、ゼアノートのラスボス三人衆の最後。なんであいつら全員ちょっと良い感じな雰囲気だして消えていくんだ。これまで散々敵対しておいて最後だけちょっとしおらしくなって。キャラ変わってるじゃん。ラスボスらしく、堂々と最後まで悪役のままやられてくれよ。アンセムに至ってはソラ達に頑張れ的なこと言ってて、ただの強面の良いオジサンになってる。お前、何がしたかったんだよ……

 その点ヴァニタスは良かった。最後まで純粋悪であり続け、ソラ達と相容れることはなかった。それこそ悪。おまえがナンバー1だ。

 

 

 

 

総括

 期待が高かった分、がっかりすることが多すぎた。これまで積み上げてきたものが、ダルマ落としの様に1つずつ取り除かれていく思いでした。

  • 場違いなアトラクションフローの演出
  • 物語の約7割を占める望んでいないディズニー成分
  • 存在が消えたFFゲストキャラクター
  • 終盤の雑な展開
  • 圧倒的説明不足

 DLCで補完するにしても穴が多すぎる。どうすんだこれ。

 全体的に盛り上がりに欠けているですよね。KH2やBbSのテラ編最後のようなアツイ展開が無い。

 また、何度も言いますが、序盤から中盤にかけてのディズニ―世界編が冗長。そこを削って、後半のメインストーリーを広げて掘り下げるべきだった。こんなこと一度通してプレイすれば誰でも分かりますよ。

 

 はぁ……KH2やろ。