ファニーポイントの大切さ「私に天使が舞い降りた!」
皆さん、TVアニメ「私に天使が舞い降りた!」観ましたか?
え? 観てない? それ、憲法第26条第3項「わたてんを視聴する義務」に違反していますよ?
嘘です。
今回は「私に天使が舞い降りた!」、通称「わたてん」について書きます。
可愛いは正義!
以前、僕はこのアニメをロリコンJS百合アニメなどと称してしまいました。
これは誤りでした。反省しています。
正しくは、激かわJS神アニメでした。
第1話から最終話まで、徹頭徹尾小学生の女の子たちが可愛いです。この書き方は字面がよくないですね。言い直します。
はなちゃん、のあちゃん、ひなたちゃんたちが可愛いです。(黒髪の子がはなちゃん。金髪の子がのあちゃん。オレンジっぽい髪の子がひなたちゃんです。)
静止画でも可愛いのに動いたら最強ですよ、もう。
どう可愛いのかは言葉では説明しづらい。あえて表すのならば、悪意や下心の無い純真な可愛さというのでしょうか。とにかく観ているだけで可愛いんですよね。観ているだけで、日常的に不健全なものに晒されて続けて穢れた心が洗われる。ありがとう、わたてん。
可愛いさの中にあるブレイク
わたてんは可愛さに溢れています。
しかし、わたてんがただ女の子が可愛いアニメだったのなら、僕がこうしてブログの記事の1つとして取り上げることはなかったでしょう。
登場キャラクターが可愛い作品は世に溢れるほどあります。好みはあれど、どのキャラも基本可愛いです。
その結果、キャラが可愛いというのは作品の強みになり得ないのです。(ここでは話の簡略化ため、ビジュアルだけを考慮します) (時たまありえないほど可愛いキャラもいますが、それは例外中の例外です)
僕がこうして記事として取り上げる決め手となったのは笑いどころの多さです。僕はこれを「ファニーポイント」と呼んでいます。
アニメに限らず、世間から良い評価を受けている所謂名作というものは、作内に必ずと言っていいほど複数のファニーポイントが設けられています。このファニーポイントが作品に緩急を、主に「緩」をもたらすことで、受け手がより作品にのめり込むことができるのです。
どんなに話が面白くても、ずーっとシリアスでファニーポイントが一切なかったら見る側は大変です。例えるのなら、謎のプリンス以降のハリーポッター。僕はシリアスな作品が好きなのでシリーズの中でも謎のプリンス以降が特に好きなのですが、それ以前のハリーポッターが好きな人は突然のシリアス一色で困惑した方も多いはずです。(ファニーポイントがないとは言いませんが、それ以前と比べて圧倒的に少なかったと記憶しています)
わたてんにおけるファニーポイントの役割
前述した通り、キャラクターが可愛いだけでは作品は面白くなりません。可愛いキャラが動いて喋るだけのアニメを30分も連続して見れません。
シリアスな作品ではファニーポイントが小休止、緩として機能します。その間、視聴者は一時的に緊張をほぐし、次の展開に備えることが可能になります。
それでは、わたてんはどうでしょうか?
わたてんはシリアスな作品ではありません。シリアスのシの片鱗もありません。しかしファニーポイントが多く存在し、それが上手く機能しています。
わたてんにおいて、ファニーポイントは「急」の役割を果たしています。可愛さに溢れてほのぼのとした空間に、笑いというアクセントを付け加え、シーンに勢いを付加しているのです。
そしてそれが30分の中に散りばめられている。そのため僕たち視聴者は、ジェットコースターに乗っているような感覚で、可愛さと笑いという緩急を享受することができるのです。最強です。
わたてんファニーポイントの1つ「松本ぉ!」
最終回のミュージカル
これまで日常シーンでお送りしてきたわたてんは、最終回でミュージカルアニメへと姿を変えます。まさかのここに来てミュージカルとは。さすがに驚きました。
そのミュージカルがまた完成度の高いこと。さながらディズニー映画です。
そして、そのミュージカルのシナリオがどシリアスなんです。シリアスの片鱗ありましたね。
これまでの流れからミュージカルも明るくて楽しい話なのかと思ったら、そうじゃない。短いながらもしっかりと話が作り込まれていて非常に完成度が高いのです。作画もそうですが、声優さんの演技も素晴らしい!
おわりに
これまで、日常系と呼ばれるドラマチックな展開がないアニメはあまり観てきませんでした。しかしわたてんを観て思いました。
「日常系も悪くない」と。
1話も見ずに思い込みで判断するのは良くないですね。僕と同じように日常系は性に合わないと思っている方は、試しにわたてん1話を観てみてください。新たな世界が開けるかもしれませんよ。