多趣味な男のブログ

興味を持った色々なことについて書いていきます。

自作小説の振り返り

 私は去年の五月頃からカクヨムにて、小説の執筆を行っています。

 年が明けたこのタイミングで、昨年に書いた自作を振り返って反省点などを見つけ出し、今年の活動に活かしたいと思います。

 ……正直なところ、まだ執筆経験は1年にも満たず未熟であることは重々承知で過去作など振り返りたくないのですが、自分に足りない所を確認しなければいつまでもスキルの向上は見込めないと思うので心を強く持って振り返ります。

 では、早速やっていきます。

 

 

 

1作目「映画と僕と彼女」

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5万字の中編小説です。

簡単なあらすじ

「毎週木曜の夜に映画館に足を運ぶ大学生の村瀬祐一は、とある女性に想いを寄せていた。その女性も、村瀬と同じで毎週木曜の夜に映画館へ姿を現わしていた。ある時、村瀬は思いきって彼女に声を掛ける。だが彼女はそれに応えなかった……」

 

問題点

  • 一文が短く、それが連続して並んでいるせいでブツ切りのようになっていて読みづらい

 ただ淡々と言葉を並べているようで無機質で固い印象を受けました。読みづらいというのはそれだけで大きなマイナス点になります。その原因は、この頃はどう書けばいいのか分からずにただ思い付くままに言葉を並べていたせいだと思います。

 

  • 無駄に細かい描写が多い

 これは短文が続いているということに関係しているのですが、いちいち主人公のどうでもいい動作を描写しがちです。そのせいで無駄な情報が多くなり、何がどうなっているのか分かりづらくなっていました。たぶん、どこを省略していいのかまだ分かっていなかったのだと思います。

 

  • 1シーンが異常に短い

 短文で淡々と進んでいくせいか、気が付けばすぐに場面が切り替わっていることが多々ありました。そのせいでどんどん話だけが先に進んでいって、読んでいる側はその展開に置いてけぼりに。特に初めてのヒロインとの会話シーンはセリフの連続であっという間に終わってしまって、もう何がなんだかわかりません。あまりにもあっさりしすぎて自分でも笑ってしまったくらいです。

 

総評 ダメ

 

 自分で読み返していて、途中からはもう恥ずかしさで一杯でした。ああ、もう読みたくない、と。けど己を律してなんとか最後まで読み切りました。

 色々と問題はありましたが、一番の問題は文章の読みづらさだと思いました。文章が下手だともう全てがダメに見えます。

 褒められるべきところは、一応完結させたという所でしょうか。最後まで書いたことで今こうして振り返ることができているので、ダメだということを浮彫りにしたという意味では良かったのかなと思います。

 少し言い訳をすると、1万字以上の話を書いたのはこれが初めてだったのでどうか書けばいいのか分からなかったんです…………はい、言い訳になりませんね。

 ともかくこの作品は問題点だらけでした。

 そんな作品を読み、感想まで書いて下さった方がいたことには感謝と申し訳なさしかありません。

 

 それでは次に移ります。

 この先、少しでもマシになっていればいいのですが……

 

 

 

 

 

2作目「1日1つ掌編」

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 当時の自分も「これはいけない」と思ったのでしょう、毎日3000字程度の掌編小説を書くという小説トレーニングを開始しました。ただ結果としては1ヶ月つづけることは出来ず、三週間程度でギブアップしてしまったのですが……。

 では見ていきたいと思います。

 

 

 

 ……悪くはない気がする。

 改めて自分で読み返してみてそう思いました。自分で書いたのだから自分好みの話であることは当然なんですが、今読んでもそこまで悪くはない、というのが率直な感想です。もちろん色々と荒さがあったりはしますが、どれもコンパクトにまとまっていてなかなか。

 

 ただそれでも問題点がないわけではなく「アイデア一発勝負」感が否めません。どれもそれなりに面白いと自分では思いましたが、それはあくまで掌編としてです。掌編の性質上少しでも「おっ」と思わせればいいという感じなので、話の面白さとは少し違うきもします。事実、後半はネタ切れで中断してしまいました。私が求める物語の面白さとは少し違う気がしました。

 けれど、毎日1つの話を書くというのはとても良い訓練になったと思います。

 まだ今度チャレンジしてみたいです。

 

総評 練習の成果あり

 

 

 

3作目「雨のまにまに」

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 あらすじ

「どうして梅雨が起こるか知ってるか?」
梅雨を目前にした五月、草閒は憧れの先輩稲田と出会った。それと同時期に、後輩の穂坂からも好意を寄せられる。草閒が二人の間で気持ちを揺らす最中、西日本が梅雨入りを果たす。だが、その雨の背後にはなにやら不穏な動きがあった。

 

 十万字越えの初長編です。

 最初の作品と比べると、多少は読める文章を書けるようになっている気がします。好きな作家の小説をいくつか写経して、自分なりに分析してみた成果かもしれません。文章を書くことに慣れ始めたのも関係していそうです。

 

 

反省点

  • どこか説明臭さがある

 この作品は、話の根底に日本神話に出てくるヤマタノオロチ神話を据えているんですが、どうもそういった神の話題に触れる時に不自然な説明になっているような感じがしました。この話を書くに当たって、古事記日本書紀を読んだり、稲作と神の関係について書かれた本をいくつか読んだりと下調べを入念にしたのですが、それらをどうにかして話に組み込もうとした結果、露骨に説明臭くなってしまったのかもしれません。

 

  • 話を先に進めることばかりで、キャラクターが生きていない

 キャラクターが話の為に動かされている感じがして不自然です。心理描写もどんなキャラなのかもやはり曖昧なままになっています。自分なりに色々どうしてそうなったのかと理由は考えてはいたのですが、それを全く表現できておらず結果として突発的な行動に見えていました。自分では分かっているつもりでも課程は省いてはダメですね。丁寧に書かなければ。

 

  • やっぱり1シーンが短い

 ポンポンと話が進んでいくので情緒性がなく、感情移入する時間がありませんでした。これも書くときにストーリーラインありきでキャラクターがどこかないがしろになっているからだと自分では考えました。また1シーンが短いせいで、場面転換が多くなりそのせいで個々の場面描写が疎かになりがちという問題も同時に起こっているように見えました。

 

総評 描写不足

 シーンが多い割には、個々の描写が不足していてスピード感がおかしくなっています。もっと各シーンでの描写を濃くして、シーンの数を減らすべきでした。

  ところどころ自分で読んでいて「おっ、ここの表現はまあまあ。このときの俺も頑張ったな」と思える箇所はいくつかあるのですが、それでもやっぱり荒さや未熟さが目立ちました。自分で読み返して、ここはもっとこうできるとか、ここはもう少ししっかりと文字数を割いて描写するべきだったなど、どんどんと改善点が見つかります。つまり、当時と比較してそれが分かる程に成長したということですね。なるべく前向きに考えていきます。

 また、ところどころ唐突に視点主が切り替わっている箇所があり、一瞬誰の言動か分からないことがありました。三人称視点で書いているとはいえ、やっぱり読みづらかったのでやっぱり多用は禁物だと再確認できました。

 

シーン数について

 ここで少し、自作「映画と僕と彼女」「雨のまにまに」では、一体いくつのシーンで構成されていたのかを確認しようと思います。そして、プロが書いた作品と比較して見たいと思います。なお、ここでのシーンの定義は「話の流れが切り替わる単位」として数えます。

 

自作「映画と僕と彼女」

文字数 約5万字

シーン数 28 

 

自作「雨のまにまに」

文字数 約10万字

シーン数 50

 

 この数字だけを見ても、多いのか少ないのか分からないので、同じようにプロの作品をシーン毎に分けて数えてみます。

 

米澤穂信著「いまさら翼といわれても」収録『いまさら翼といわれても』

文字数 約4万字 

シーン数 8

 

越谷オサム著「階段途中のビッグノイズ」

文字数 約15万字(推定)

シーン数 33

 

 

 表にしてみるとこんな感じです。

作品名 映画と僕と彼女 雨のまにまに いまさら翼といわれても 階段途中のビッグノイズ
文字数 50,000字 100,000字 40,000字 150,000字
シーン数 28 50 8 33
文字数/シーン数 約1,786字 約2,000字 約5,000字 約4,545字

 

 データが少ないのでこれだけでは比較としては不十分ですが、それでも出てきた数字を見ると一目瞭然。自作の1シーンに割いている文字数は、プロの作品と比べて半分を下回っています。ただでさえ文章能力に差があるのに文字数も足りてなければ、読んでいて展開が早く感じるのも当然といえます。

 自作の問題点が一つ明らかになりました。

 

 

おまけ

クリストファー・ノーラン監督作品「 ダークナイト

(小説ではありませんが、とても好きな作品なので調べてみました)

上映時間 2時間30分 

シーン数 40

 映画と小説は媒体が違うので単純にシーンの数で比べることはできませんが、世界的に名作と呼ばれる映画ですら40シーンでした。10万字の分量を読むのにかかる時間も大体3時間程度だと思うので、そう考えると自作の50という数は少し多いです。さらに、そこに媒体の特色を加味して考えます。映画は文字だけの小説と比べて、映像で情報を伝えるために時間当たりの情報量が多いと言えます。それでいて40シーンなので、そう考えると10万字の小説で約50シーンというのは異常な数だと言えると思います。

 

 

 

 

 

4作目「あんたはここでふゆと死ぬのよ」(シャニマス二次創作)

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 アイドルマスターシャイニーカラーズ(通称シャニマス)に登場するキャラ、黛冬優子の二次創作小説です。これが自分の初めての二次創作でした。

 

 これまでの執筆経験から、自分に足りていないのはキャラクターを生み出す能力だとは薄々気がついていました。「それじゃあ既存のキャラを使って物語を書いたらどうなるのだろう」と、半ば実験の意味合いも込めてこの話を書きました。

 結果としては、自分ではそれなりに上手くいったんじゃないかな、と思ったりしています。すでに存在しているキャラの思考をなぞって、このキャラならこうするだろうと考えながら書くことができたので筆もすんなりと進みました。ただ、タイトルから分かるとおりほぼ勢いで書いたので、荒さはあります。

 この経験から、「やはりキャラをしっかりと作るのは大切なんだ」と改めて感じました。

 

総評 キャラは大切

 

 

 

 

 

5作目「きじょうの空論」

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 5万字の中編小説の2作目です。

 コレを書いたときは、どうにかして魅力的に見えるキャラを描こうと、それを大きな課題としていました。今もそれは変わっていませんが。そのためか、これまでと比べて主人公の心理描写がだいぶ多くなっています。ただ、少し多すぎたかなという気も今見返すと思いました。でも足りないよりは良かったのかなとも思います。

 シーンに対する描写の分量に関しては多少は改善されていますが、それでも油断したのかところどころ展開が早くなっている箇所があります。

 

 全体的には良くなっていると感じましたが、けれどやっぱり問題はあって、どうしてもキャラが弱い気がしてなりません。特に台詞回しが不自然に感じてしまいました。現実の人間味を出そうと思ったのか「うん」や「そう」などをやたら使っています。そういうことじゃないだろう。会話シーンに面白さが内のは致命的です。

 

総評 成長を感じる。が、まだまだ。

 もっともっと面白く出来る、改善できる要素がたくさんあります。

 

 

6作目「忍びよる影」

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 カクヨム上で行われていた「5分で読書」短編小説コンテストに応募するために書いた、5千字程度のホラー短編です。私はホラーが苦手なのですが、ホラーに挑戦してみました。

 私が考えるホラーとは日常を侵食するような怖さにあると思うので、影というどこにでもある物を題材にして書きました。

 今改めて読み返すと、どこか淡々とした印象を受けました。原因は既に分かっているように、一文が短く、心理描写が少ないからですね。規定の文字数にも余裕があったので、もう少し主人公の心理描写を散りばめた方が怖さを引き立てられたのではと思います。ホラー系の文法が分かっていませんでした。

 

総評 勉強不足

 ホラー映画は怖くて見れないので、次ホラー系を書くときはホラー小説をいくつか読んで勉強したいと思います。

 

 

 

 

7作目「女神の前髪を引っこ抜け!」

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 こちらも同じく、カクヨムの「5分で読書」短編小説コンテストに応募するために書いたものです。これはホラーではなく、ポーカーを題材としたものとなっています。

 ポーカーを描くに当たって、これまで触れてきた作品の中でポーカーのシーンが出てきた物をいくつか見返しました。具体的には、「007 カジノロワイヤル」と「マルドゥック・スクランブル」です。

 

 結論から言うと、失敗しました。何を失敗したのかというと題材選びに関してです。

 ポーカーを題材にしたせいで、ある程度ルールを説明しなければいけなくなり、そのせいで文字数がかさんでしまったのです。結果、ルールの説明とポーカーのゲームの進行に大幅に文字数を取られて、肝心のストーリーやキャラの心理描写に文字数を割くことができませんでした。

 このコンテストは文字数が6千字までと制限されており、私が書き上げた初稿は1万2千字近く。規定文字数を大幅に超えていました。今にして思えば、わざわざコンテストに応募する必要性は薄く、そのままにしておけばよかったのに当時の私はそこから無理矢理に文字数を削ってギリギリ6千字に物語を押しこめました。そのせいでかなりの急ぎ足な展開になっています。ポーカーの醍醐味は心理戦なのに何をやってるんだ……。

 

総評 題材選びは慎重に

 文字数が制限されている場合は尚更です。

 個人的には気に入っている題材なので、また今度中編か長編でチャレンジしたいです。

 

 

 

 

8作目「ある冬の日の冬優子」(シャニマス二次創作)

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 この前に書いた「あんたはここでふゆと死ぬのよ」が、自分の思っていた以上の人に読んでもらえて味をしめたのか、また黛冬優子の二次創作を書きました。

 今読み返してもキレイにまとまってると思うのですが……どうでしょうか。ところどころ変えたい表現はありますが、全体としてはそれなりにまとまった物になっていると自分ではおもうのですが。個人的に気に入ってます。二次創作、楽しいですね。

 

 

 

9作目「サンタがやって来る」

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  サンタクロースとそれを信じる子どもの話です。せっかくのクリスマスだったので記念に書いたものです。

 

 読み返してみると、シーン数や描写自体は初期の頃と比べてまともになったと思うのですが、どうも話の盛り上がりに欠ける気がします。中途半端に、そこそこ文章が書けるようになったせいで油断していたのかもしれません。ストーリーが弱く感じました。

 けれど逆に考えてみると、これまでは話の善し悪し以前に文体や描写の方に問題点が多く、肝心のストーリーについて語る以前の話でしたが、その点今作では文章自体に大きな問題点はないおかげかストーリーに意識を回すことができました。

 やっとスタートラインに立てたような気がします。

 

総評 常に攻めの姿勢を忘れることなかれ

 常に面白い物語を書く姿勢を大事にしていきたいです。

 

 

おわりに

 2020年の4月頃からほぼ休みなく年末まで、約8ヶ月の間ひたすら小説を書き続けました。上で書いたとおり、初期の作品は改めて見るとそれはまあ酷い物でした。ですが、書き続けることで最初期と比べてだいぶ成長したと思います。

 

 それで今回、これまでの活動を振り返ってみて自分なりに気づいた点としては、

  • 物語中のシーン数
  • キャラクターの造形

 この二点が現段階での大きな課題だと思いました。

 シーン数に関しては後半になって多少は改善されたものの、それでもまだ気を抜くとシーン数が増えがちです。物語の分量から考えてその都度適切なシーン数を考えて行きたいと思います。

 また、キャラクターの造形に関してはまだまだです。これも初めと比べるとまだ少しはマシになったとは思いたいですが、魅力的なキャラが描けているとは思えません。コレに関してこれから経験を積んでいくしかないと思うので、他の作品を参考にしながら魅力的なキャラを生み出す特訓をしていきたいと思います。

 具体的には、キャラクターに何かしらの欠点を持たせ、物語が進行するにつれてキャラが成長する過程を描いたり、何らかの大きな目的を持たせたりするようにしてみたいと思っています。これまで自分が書いてきたキャラにはそれらが欠如していたように思えます。

 

 最後に、これからの展望ですが、今年も引き続き物語を書いていこうと思います。昨年の活動が全くの無駄ではないということが分かり、モチベーションも高まってきたのでこの先もどんどん執筆の腕を上げていきたいと思います。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

To Heartをプレイした その1

 PC版(18禁版)「To Heart」を始めてプレイしたので、その記録を電子の海に残していきたいと思います。

 

 

なんで今さら?

 この作品、発売から今年で実に23年経っています。現在が2020年なので、発売されたのは1997年です。当時プレイした方も最低でも41歳(のはず)。もしかすると、その子どもが当時の年齢に追い付いていてもおかしくはない年月です。どうでもいいですが、私はこの作品と同年代。つまり同級生といっても過言ではありません。

 それで親近感を抱いて…というわけではないのですが、ちょっと恋愛ゲームを調べている内に「そういえば名前は知ってるけど、どんな作品かは知らないな」と思い、その流れで密林に向かって調査してきました。

 プレイした結論から言うと「ああ、良いな」

 今でも語り継がれているだけあって、干支が二回りする今にプレイしても色褪せない面白さがありました。それと同時に、その後の後発作品に与えた影響をなんとなく感じることができました。二十数年前にこんなものをプレイしたら、いやでも影響受けますよ。

 

 以下では、実際にプレイした感想などをルート毎に分けて書いていきます。

 

 

 

二兎追うものは一兎をも得ず

 皆さんはこの諺をご存じでしょうか。

 

「二匹のウサギを捕まえようと追いかければ、結局一匹も捕まえることができない」。つまり、「欲張ると、何も得られない」という意味の諺です(余談ですが、これは由来を西洋に持つようです。てっきり中国の故事かと思い込んでいました)。

 日常生活でも使いやすく、その状況が起こりやすいことから、自分で使うかは別にして小さな頃から目や耳にしたことが多いのではないでしょうか? だからきっと、私がわざわざ言うまでもなく、皆さんは心のどこかで気をつけていることでしょう。この先もそれを忘れないで下さい。

 

 

 ……アダルトゲームのプレイ感想なのにどうしてこんな話をするのか、と思うかも知れません。私はこのたび、To Heartをプレイすることでこの諺が語ることは正しいのだとつくづく身をもって知りました。

 そうです。私は初回プレイにして、ヒロインの誰とも結ばれない友人エンド。いわゆるBADエンドを迎えてしまったのです。完全に油断していました。これまでの人生で培ってきた経験(主にときメモ4とアマガミ)から、「とりあえず出てきた女の子とほどよく関係を築きつつ…誰のルートに行こうかな~」などと甘えたプレイをしていました。その結果がこれです。

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「――僕たち、友達だよね?」そう言って微笑む友人の雅史

  私は現代のぬるま湯に浸って、甘んじていたのです。たかが恋愛ゲーム、多人数の女の子と仲を深めてなんぼのもんじゃい、と天狗になっていたのです。助走をつけた跳び蹴りを食らったような、そんな衝撃を覚えました。

 

「えっ、友人エンド!? なんで!?」

 

 最初はレミィか来栖川先輩のどちらかにしようかなと考えていた私は、素でそんな声を漏らしていました。

 それまでどちら二人に出会ったら必ず一番良いと思う選択肢を選んできたし、それなりに自信もありました。だからこそ、この一枚画が出てきてスタッフロールが流れ始めたときは本気で驚きました。

 

 

 

大盛りと並盛りならどっちを選ぶ? 

 牛丼屋(ラーメン屋でもいいですが)に行って、大盛りと並盛りの料金が一緒だったとしたら、あなたはどちらを選びますか? なお、その時の腹の具合は大盛りも難なく食べられるものとします。

 

 私は、大盛りを選びます。

 

 だって値段が同じなんです。だとしたら単純に考えて、普通より大きい方が良いと思いませんか? 大きい方が良いですよね。私はそう思います。(私個人の意見です)

 

 というわけで、私の最初の攻略ヒロインは金髪美少女の「宮内レミィ」となりました。

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宮内 レミィ | ALTER より

 

 俗にいう外国人美少女枠です。今では結構定番なキャラですよね。この子がそうしたキャラの先駆け的存在なのかどうかは私には解りませんが、魅力的なキャラだということは解ります。

 でも、そうしたキャラって大抵、外国人だからという理由だけで変にスキンシップが多かったり大胆な言動をしたりという半ば無理矢理感が否めないキャラ造形で、往々にしてサブヒロインの座に甘んじることが多いという印象です。プレイしながらも「この子もそうなのかなぁ…」と、彼女の色鮮やかなパンツCGを眺めながら感慨に浸っていました。 けれど、途中で流れが変わります。

 私は初回プレイで出会う女の子皆とそれなりに仲良くなる課程で、主人公の初恋の話を聞いていました。

 「幼い頃にわずか一週間程度の間だったが、仲良くなった女の子がいた。今どこにいるのか、名前すらも分からないがそれがオレの初恋だった」と、主人公が語っていました。その初恋の相手が、なんと彼女、宮内レミィだったのです。

 

 私は驚きました。

 主人公も驚きました。レミィも驚いていました。たぶんプレイした皆が驚きました。

 

 さらに、これまで彼女が主人公に対して好意的な態度を取ってきたのはその思い出とは別で、今の主人公に惹かれたからだとも。二人が惹かれ合ったのは運命だといえるでしょう。

 

 私は最初のヒロインにして、最強のヒロインを選んでしまったのかもしれません…

 

 それから二人は幼い頃の思いを確かめ合い、そして……。

 

 終盤の公園からベッドシーンまでの流れは最高の一言に尽きます。話の展開もさることながら、Hシーンの描写には惚れ惚れしました。数枚の画と文字だけで二人の行為が描かれるのですが、視覚による情報量が少ない分想像力を働かせることを促します。

 

 これが、伝説の作品。To Heartか……

 

おわりに

 今回はレミィルートをプレイした感想を書きました。

 終盤のHシーンまでの流れが最高だということはすぐ上で述べましたが、不満点といいますか少し残念だなと思った点も少しあります。それは主にエピローグにあります。

 二人が愛を確かめ合ったその後、レミィは母国に帰ってしまうはずだったのですが、それがあっさりと解決されてしまいます。その方法が「両親に話したら滞在を許可してくれた」というもの。さすがに軽すぎる。そしてその後なぜかギャグ展開になって、エンディングを迎えます。

 さっきまでのシリアスはどこいった?

 せっかく良い流れだったのに、余韻もなにもあったものじゃありません。そこは定番の「数年後」パターンで良かったのではないでしょうか。それまでの流れが良かっただけでに、最後が少し残念ではありました。

 それと、どうやらこのレミィルート。移植版となるPS版以降ではシナリオが大きく変わっているらしいんです。PS版をプレイしたことがない私はその2つを比較することが出来ないのですが、そちらもちょっと気になりますね。

 

 次回は来栖川先輩と姫川後輩ルートについて書こうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ホラー無理男の映画「来る」鑑賞

 ホラーが苦手です。

 どれくらい苦手かと言うと、VRバイオ7で物語の舞台である家に入ることが出来ずに断念したり、今は無き花屋敷のお化け屋敷でまともに周りを見ることが出来なくなったりする程度です。実家がやたら和風で古めかしい日本人形があったりするからかもしれませんが、昔からホラーが苦手でした。毎年夏になるとテレビで放送される「本当にあった怖い話」を憎んでいる人間です。

 当然、今までホラー映画を見たことはありません。 それでも物語としてのホラーには興味があって、なんだかんだ気になってはいるのです。最近ではなんとかリメイク版ITを見ました。それが二十数年生きてきた人生初のホラー映画でした。怖かったです。

 

 そんな私が、つい最近Twitterを見ていて目にした「来る」というホラー映画を見ました。AmazonPrimeVideoに追加されたことで話題になったようです。

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アマゾンプライムで「来る」を観る

 Twitterでは何やら『霊能力者アベンジャーズ『かっこいい柴田理恵演じる除霊師』などホラー映画を見て出てくるものとは思えない言葉の数々が出てくる。アベンジャーズが好きな自分として「霊能力者アベンジャーズ」なんてパワーワードを聞いたら見ないわけにはいかないじゃないですか。というわけで見ました。

 

 本当にアベンジャーズアッセンブルしてました。

 

 でもアベンジャーズ風な異能力バトルが見れるのは後半30分だけで、前半から中盤に掛けてはホラーしてました。Twitterではぜんぜん怖くないとか言っている人がいたけど、中盤はそれなりに怖いです。

 

 正直言うと、前半から一時間ほどは新婚夫婦を主軸とした話が続いて退屈でした。だってTwitterで見た柴田理恵やグラサンをした凄腕能力者が出ないまま、意識高い系自称イクメン男子の話が続いて画が地味なんですよ。

 

 けれどそれを乗り越えてからのアベンジャーズな後半戦は、見ているだけで自然と楽しくなってきます。片腕をもがれて隻腕隻眼となった柴田理恵イクメン男の手にナイフを突き刺したり、マンションの真ん前に全国から招集された霊能力者たちが血を吐きながら儀式を行ったり、異世界の化け物と交信したりもうやりたい放題です。何がなんだか分かりませんがなんだか凄いということだけは伝わってきます。

 

 最後までしっかり見ても、結局イクメン男を襲った「ぼぎわん」なるモノは一体何なのかはよく分からないし謎は多いんですけど、それでも最後の30分はアクション映画を見ている感覚でワクワクしました。

 見た感想としては面白かったんですけど、私が想像するホラーとは違っていて、これなら確かにホラーが苦手な人でもなんとか見る事ができるかなというモノでした。まあ、ホラー映画エアプ勢なので他のホラー映画がどうかは知りませんけど。

 

 初ジャパニーズホラーがこれって、それで良かったのかな……

 

追記

ああ、やっぱり観終わってトイレに行くのが怖い。真っ暗な廊下を歩きたくない。これだからホラーは嫌なんだ。助けて柴田理恵

 

 

 

 

【グラブル】次の火古戦は”麻痺” ―パラライズバレットを救いたい―

 火古戦の準備、してますか?

 

 

 今回は皆さんに僕の作った、誰でも出来る編成を紹介したいと思います。

 コンセプトは「自由を奪った状態で殴る」です

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https://twitter.com/animalrights_JP/status/1145227469219172352?s=20

 

 

 

用意するもの

 編成を紹介する以上、それは模倣可能性が高い編成でないといけないと僕は思っています。なので、今回の編成で絶対にこれだけは欠かせないという1つを除いて、あとは無課金で用意できるものなっていますのでご安心下さい。

 

絶対に欠かせないジョブ:「ソルジャー」

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 今回はこのジョブを使います。理由は読んでいけば自ずと分かります。

 

 

絶対に欠かせない武器:SR武器「ドルフェーン」

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火のSRククルの解放武器

 そしてメイン武器にこれを持ちます。

 今回紹介する中で、これだけが課金武器となっています。ただSRなので入手難度は低いです。これだけは何とかして手に入れてください。これが無いと今回紹介する編成は成り立ちません。必須です。

 

 どうしてこの武器なのか、って?

 

 装填できるバレットの種類を見て下さい。このドルフェーンという武器は、火の銃の中で唯一パラベラム弾を5つ装填することができます。勘の良い方は、何をしようとしているかもうお気づきですね? 

 

 

絶対に欠かせないモノ:パラライズバレット

 そしてこれが今回の主役です。これが使いたくてこの記事を書きました。

これを5つ作って下さい。

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こんな感じ

 ただこのパラライズバレット、弱点があります。それは効果が1ターンのみだと言うこと。なので次のキャラを用意します。

 

絶対に欠かせないキャラ:力の賢者「フラウ」

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すき

 フラウをサブメンバーに入れて、サポートアビリティ「悪魔の逆位置」でパラライズバレットの麻痺を2ターンに延長します。

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フラウのサポアビ

 

 これで必要なモノはあらかた揃いました。ドルフェーンを除いて他はすべて無課金で入手可能です。誰でも用意できますね。

 

使用感

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 実際に使うとしたらこんな感じです。フラウをサブに入れておけば、後のキャラは誰でも構いません。今回はソルジャーの得意武器が銃なので、銃で統一してみました。

 

 パラライズバレットの麻痺とイルザ3アビの麻痺で相手は一生動けなくなるはずです。これならどんな相手にも勝てます!!!! 

 思う存分に、自由を奪って動けなくなった相手を殴りましょう!!!!

 

 

 

この編成の強いところ

 

 

  • 相手が麻痺して動かないから一方的に殴れる! 最高!!!!

 

 

 

 

 以上です。

 

この編成の弱いところ

 

  1. そもそも麻痺の成功率が低い。
  2. 相手の麻痺耐性が上がる後半は全く麻痺が入らない。
  3. 主人公のリロード問題。
  4. 主人公の火力が低い。

 

 

 

 

 

まとめ

 普通にジョン・ドゥ握って殴った方が圧倒的に早いと思います。

 まともな思考回路を持っている方はパラライズバレットを5つも作るなんて時間の無駄は止めましょう。まあ僕はせっかく作ったんで、100hellとかで使ってみようと思います。

 

 ……まさか麻痺無効とか、そんな無慈悲なことはしないよね?

 

 

 

 

 

浅倉透の「10個、光」考察【シャニマス】

 今回は、最近アイドルマスターシャイニーカラーズに登場した新ユニット「ノクチル」のメンバー、浅倉透のpSSR「10個、光」について語ろうと思う。

 

ノクチルとは

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 シャニマスに新たに追加された4人組の新ユニットである。他のユニットとは違い、メンバーがみんな幼馴染という設定で同じ学校に通っている。

 メンバーは、

浅倉透

樋口円香

福丸小糸

市川雛菜

 

ユニットのキャッチコピーは

『さよなら、透明だった僕たち(チルアウト・ノクチルカ)

 誰かになる必要なんてない――

 走り出す波を追って、少女たちは碧い風となる。』

 

  かっこいい

公式のノクチル紹介サイト

noctchill (ノクチル) | アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)

 

ユニットの方向性

 ノクチルのコンセプトは、透明感と爽やかさを意識しているということが、シャニマスの総合プロデューサーの高山氏から説明されています。そして、ユニット名も夜光虫を意味する"ノクチルカ(Noctiluca)"をもじった造語であることも書かれています。

 ファミ通のインタビュー記事より(https://www.famitsu.com/news/202005/17198223.html

 

 キャッチコピーをもう一度見てみる

『さよなら、透明だった僕たち(チルアウト・ノクチルカ)

 誰かになる必要なんてない――

 走り出す波を追って、少女たちは碧い風となる。』

  まず、最初の「さよなら、透明だった僕たち」

 この言葉は、アイドルとなることでこれまでの平凡な生活から抜け出し、誰からも見られることのなかった透明な状態から脱した、という意味だと私は解釈した。また、ここでなぜ「私たち」ではなく「僕たち」となっているかは、ノクチルの半ばリーダー的存在である浅倉透が関係していると考える。

 浅倉の決勝後のコミュから、彼女の幼少期の一人称が「僕」であったことがわかっている。そして、浅倉がアイドルとなった背景には、幼少期の頃にまだ学生であったプロデューサーと会っていたことが関係している。つまり、浅倉のアイドルとしての起源は幼少期にある。そのことから、ここでは「さよなら、透明だった僕たち」とされているのだと考察した。

 

 そのあとに続く、「誰かになる必要なんてない――」

 これは、ほぼ言葉の意味そのまま受け取って問題ないように思う。言葉の通り、自分を曲げる必要はなく自分らしさを大事にしていけ、的な意味。この辺は、市川雛菜のコミュで特にフューチャーされている感じがした。

 

 最後の「走り出す波を追って、少女達は碧い風となる」

 走り出す波とは、アイドルとしてのスタートを表しているように思う。ユニットのコンセプト的に、夜光虫と海が関係しているため、夜光虫(ノクチル)が波(アイドルとしての道)に乗って流されていくようなイメージだろうか。

 

コミュの所感と考察

浅倉透

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 何を考えているのか非常に分かりづらい。けれど、それが想像をかき立ててくれる。先にも書いたが、この浅倉だけが他のメンバーと違ってプロデューサーと過去に面識がある。そして、浅倉がアイドルとなったことで、それに続く形で他のメンバーもアイドルとなった。そこからも分かるように、浅倉はこのユニットの核となる存在。そして透明感がずば抜けている。あと、財布忘れる。

 

 浅倉はアイドルとなった後も、まだいまいちその感覚を自分の中で消化しきれていいないような感じがする。そのへんでも、「誰かになる必要なんてない」、アイドルとなってもこれまでの自分と変わることがないという言葉が頭に浮かんだ。それが現れていると感じたのが、pSSRでのコミュだ。

 

以下、浅倉透のpSSR「10個、光」のコミュの内容に触れるので注意

 

 

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 このカードは「光」が鍵となってくる。カード名にも「光」と入っているのだから当然のようにも思えるが。

 このコミュで扱われる「光」とは、「日常の中にあって、意識しないと見えないもの」のことだと言える。1つめのコミュで登場する「一生のうちにやりたい10のこと」。それがまさに意識しないと思い浮かばないもの。そのことを「10個、光」と言い表しているのではないだろうか。

 2つめのコミュで、バスから見える窓の光、バスの降車ボタンの光、そういった普段意識しないけれど今までもずっと光っていたものを挙げて「昼光ってるものって見えないんだね。夜なら見えるのに」と浅倉が漏らす。そしてPはそれに「俺、ちゃんとみえてるからな。昼の間も光ってるもの」と返す。そして浅倉に「すごいじゃん」と返される。何も考えずにただ字面を追っているとさっぱり意味が分からない。

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「2こめ」の途中から

 

 おそらくここでPは、浅倉の発言を「昼光っているもの=自分(浅倉自身)」だと考えて、昼の間は光っているものが見えないというのを「浅倉が他のアイドルの輝きの中に埋もれてしまう」という風に解釈して「昼の間も見える」と言ったのだと思う。しかし、当の本人である浅倉はそんな深い意味を込めたわけではなかったが、Pの発言を聞いてその言わんことを理解して「すごいじゃん」と返したのだと考えられる。そう解釈すると、なんとなく二人の会話が理解出来る気がする。難しい。

 

 3つめのコミュでは、浅倉が見ていた映画のキスシーンを目前にした二人の反応が描かれる。ここでは浅倉のPに対する意識のようなものが見て取れる。キスシーンを前にして「少し気恥ずかしい」というPに対して「親だったら、もうちょっと平気かな」と返す浅倉。それって、そういうことですよね?

 

 4つめでは、レッスンの日程の打ち合わせでファミレスに二人で来た浅倉が、会計をいつもPが払っていることに気がつく。それを「奢ってもらってる」と感じる浅倉と、「経費だから。それにアイドルとPとしてきてるんだから、透は気にしなくていい」と言うP。結局Pが会計を済ませるが、浅倉は「じゃ、今度はワリカンね」と言う。

 それって、今度はアイドルとプロデューサーとしてじゃなくてってことですよね!?

 

 そしてTrueEndの「いつか」

 ある日の夕方、浅倉は夕焼けの空に光る一つの星に気づく。街を見渡せる公園に登って「全部見えるって感じ。世界中」と浅倉は言う。Pは「そりゃすごい」と。

 ここで浅倉が言う世界、とは。

 浅倉は世界中というが、彼女が見るのは夕暮れの空と、眼下に広がる街。彼女はそれを見て世界中と言う。それから「『ここ』って誰かのもの?」とPに尋ねる。「ここ、ってどこのことか? 公園か?」と訊きかえすと「なんだろ、そういうんじゃなくて……世界? ここ」と返ってくる。それに対し「よく分からんが、誰のってわけでもないだろう」と答えると、「ありがと」と言う浅倉。「誰かのものじゃないといいなって思っただけ。ここが。なんか、今が」

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True「いつか」の中盤部分

 これまた難しい会話だ。初見の時は「なるほどね完全に理解した状態」、つまり何も分かっていない。

 これまでの浅倉の発言は全て、彼女が見、感じたままのことを言っていた。その彼女が「世界」と言うのなら、それは彼女が今見て感じているものが世界なのだろう。そして、それは「今、ここでプロデューサーの隣で星をみている」というのがこの瞬間に浅倉が体験している世界に違いない。

 そして太陽が沈み、次第に星が増えていく。浅倉は一番最初に見た星をもう一度見つけることを『一生のうちにやりたい10のこと』に加えると言う。「いつになんだろうなぁ」と言うPに、「いつか。でも、見つけられるから。誰のものでもないんだったら――」と、浅倉は言った。

 

 ここで問題となってくるのは最後の「誰のものでものないんだったら」の扱い。この一文が無ければ、それこそ言葉の通りに受け取れる気もする。しかし、最後の一文のせいでややこしくなっている。「誰のものでもないんだったらいつか見つけられる」とは何を意味しているのか。

 ひとつ考えたのは、浅倉とPが運命的に昔と同じ場所で再会したことを意識して、そんな奇跡のような事があったのだからきっと星も見つけられるよ、といったようなニュアンスで言ったのか?

 

  色々考えて見たが、これを読み解く鍵は「1こめ」にあった。このTrueEndコミュは「1こめ」のアンサーになっていた。

 「1こめ」で、『一生のうちにやりたい10のこと』を考える浅倉に向かってPは「アイスコーヒー作りたい」と答えた。そして、それが『一生かけてやり遂げたいこと』とまで言った。

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「1こめ」全文

 その時点では、浅倉は何も言うことが出来なかった。

 

 そしてその答えを、見つけた。それが「さっきの星、見つける」だ。

 

 星はそれこそ数え切れないほど無数に存在している。その中から特定の星一つ、しかも名前があるのかすらわからない星を見つけるなど本当に一生をかけないとやり遂げることは出来ないだろう。けれども、浅倉は「誰のものでもないんだったら、いつか見つけられる」と言い切る。おそらくここで彼女が言う「星」は、本当の意味でのさっき見た星ではないのではないだろうか。彼女が言う「見つけたい星」とは、浅倉とPが見る同じ光、世界のことなのではないか。

 浅倉とPは、最初確かに同じ星を見た。この瞬間、これまで同じはずの光景を見ていても思うこと考える事が、二人の交わらなかった世界がその瞬間に交差したのだ。だから浅倉はもう一度その星を、その瞬間『ここ』を探す。

 それが誰かのもの、つまり誰かから与えられるものでなければきっと見つけることができるから。そしてそれこそが、他の誰にも真似できない唯一のものとなる。

 もしかしたらそれが、浅倉とPが初めて出会った瞬間のことなのかもしれない。

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True「いつか」の後半部分

 

 おわりに

 色々書いたけど、あんまり自信はない。この女、難しすぎる。だが、それでいい。

 今回は浅倉透だけになってしまったが、追々他のメンバーについても書いていきたい。特に市川雛菜は彼女のものの考え方と共通コミュから窺える様子からして、過去に何かありそう。円香は普段毒をまき散らしてるが、その毒のトゲの内に秘めた部分が女の子らしく惹かれる。小糸ちゃんはまだあんまりわからん。

 次に円香のpSSRが出るらしいので今から石を貯めておこう。

 

 あと、凄くどうででもいいけど最近買ったHHKB凄く良い。一生キーボード触ってられる。

 

ランボーは単なる乱暴者じゃなかった

 「ランボー」の一作目をプライムビデオで見ました

 映画を視聴する前のランボーのイメージはこれでした。

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 しかしこれはランボーの正しい姿ではなかった。本当のランボーはこんなんじゃなかった。

 

視聴する前の勝手なランボー

 銃弾を肩から掛けて敵に向かって容赦なく銃をぶっ放す乱暴者、というのが内容を知らずにポスターやテレビでたまにあるランボーパロで偏った知識を持った僕の想像でした。ロケットランチャーや機銃を片手に戦場を駆け回り、敵を見つければ圧倒的な火力で制圧する、爆発や火薬を多用した大味な戦争映画なのだろうと勝手に想像していました。

 実際にランボーを見たことがない人は、僕と同じで大体こんなイメージを持ってるんじゃないでしょうか?

 けれど、実際に映画を見てみると思っていたのと全く違っていました。良い意味で。

 

視聴後のランボー

 なんて悲しい男なんだランボーは……

 まず映画の舞台は田舎町で、ランボーは戦場にいませんでした。てっきり戦場を駆け回る兵士ランボーを描いた作品だと思っていたので、最初に映されたのがアメリカに帰還し、現役時代に生死を共にした部隊の最後の生き残りの友人に会いに行くランボーの姿で少し驚きました。

 そして、よそ者だからという理由だけで町の保安官に目を付けられ、浮浪罪と公務執行妨害という言いがかりのような罪で逮捕され、色々あって逃走したランボーは警察から追われる身に。水をぶっかけられたり、殴られたりとされるがままにするランボーを見て、意外に我慢強いんだなと。筋骨隆々の男が小太りの男達にいたぶられる姿は違和感満載で、いつやり返すんだろうと思って見てました。マシンガンと銃弾を携えたおなじみの姿になるのは1時間半のうちの半分にも満たず、よく見るランボー像はランボーの本の一部にしか過ぎませんでした。

 ランボーの本当の姿は、戦場で仲間を失った孤独な一人の男ベトナム戦争に派遣され戦い、大きな貢献を果たすも部隊の仲間は全員死に、戦争にも負け、アメリカに帰還すると反戦派の人々から罵詈雑言を浴びせられるランボー。おまけに、まともな職にもありつくことが出来ず、ベトナムで味わった地獄の光景がフラッシュバックする日々。

 映画のラスト10分、部隊の上司で唯一の友人と呼べる存在であるトラウトマン大佐にこれまで寡黙を貫いてきたランボーが感情を表に出し叫ぶ姿は、悲しさと虚しさに包まれていました。そして、それこそがこの映画で一番の見せ場と言えるでしょう。

 

 

おわりに

 ランボーの第一作目は単なるアクション映画ではなく、PTSDに苦しむ帰還兵ランボーを描いた社会派映画でした。もちろんアクションシーンもあります。ですが、それ以上にラスト10分のランボーの魂の叫びが素晴らしく、それがこの「ランボー」を傑作たらしめているのだろうと感じました。

 まだ見たことがない方は是非見てみてください。1時間30分とそれほど長くないので見やすいと思います。

 ポプテピピックランボーパロって、本当に忠実に再現してたんだなぁ……

「WHITE ALBUM2」をクリアした。そして、泣いた。

WHITE ALBUM2」をクリアした。そして、泣いた。

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最近再購入したWHITE ALBUM2 EXTENDED EDITION

 

 この「WHITE ALBUM2(以後、WA2)」という作品は、所謂名作である。この作品を一度でもプレイしたことがある人間なら異論はない…はずだ。そうでないなら、きっとその人にはツラすぎたのだろう。

 WA2は“愛”に溢れている。“愛”と一言に言っても、それには多様な形がある。親子間、友人間、仕事の間、そして男女の。そして、WA2にはその全ての愛が詰まっている。だからこそ、ツラい。

 今回はそんな「WHITE ALBUM2」について書こうと思う。これが人生初の18禁ゲームとなりました。

 

どんな作品なのか

 WA2はleafから発売されたwindows向け18禁恋愛アドベンチャーゲーム。後述する序章の発売から、今年で実に10年の月日が経とうとしている。

 元は18禁だが、後に全年齢版としてps3版とpavita版が発売されている。2013年にはTVアニメ化もされている。ちなみに私はTVアニメを見てWA2を知った。それからセット版を購入したが、つい最近にEXTENDED EDITIONも購入した。

 今TVアニメを見ようとすると、TSUTAYA DISCASバンダイチャンネルニコニコ動画でレンタルするか、円盤を買うかしかない。NetflixやAmazonPrime、dアニメストアなどのサイトでは配信されていない。残念だ。

 ただ一話だけならニコニコ動画で無料で視聴出来る。

 WA2が何をして名作と称されているのか。それはシナリオだ。

 シナリオ担当は、丸戸史明 with 企画屋。近年のオタクには冴えない彼女の育てかたの原作者と言った方が分かりやすいかも知れない。恥ずかしながら、私は氏の生み出した物語はこの2作しか読んだことがない。そしてその2作にハマった。

 2作品しか知らない私が氏を語るのはおこがましいが、氏は「なんだかなぁ」という言葉がお気に入りなのかなと思った。WA2でも冴えカノでもよくヒロインが口にしているからという理由だが、割と出てくる言葉なので印象に残っている。あと、氏は多分M。

 全編通してプレイした私の中に「小木曽雪菜」という一人の”人間”が刻まれた。雪菜が好きでも嫌いでも否応なく心に残る存在となることだろう。それほどまでに彼女という存在は強かった。今まで様々な作品に触れてきたがこれほどまでの存在には出会ったことがなかった。彼女の存在なくしてWA2は語ることは出来ない。

 

心を抉るシナリオ

 ここからは若干のネタバレがあるので注意を。物語の核心にせまる内容には触れませんが、読むことでどんな雰囲気で進むのかが想像できてしまうかもしれません。

 

序章-Introdactory Chapter-

 WA2は「小木曽雪奈」と「冬馬かずさ」というダブルヒロインと主人公の関係を軸として物語が三章仕立てで展開していく。その3人の関係が、序章であるIntorodactory Chapterで構築される。

 2人の女と1人の男が学園祭のバンドという関係を経て惹かれあい、深く愛し合っていく。2人は1人を想い、1人は2人を想う。そこに優劣がない…わけではない。「卵が先か、鶏が先が」ではないが、互いに惹かれあった順番はある。だが、想いを口にして結ばれる順番もある。その両方が一致すれば良かったのだが、そうはならなかった。そして1人と結ばながらもう1人への想いを無かったことにできるほど想いは強くも弱くもなかった。そして主人公は間違った選択をし、3人の関係が、壊れる。

 ここに選択の余地はない。我々プレイヤーはそのボタンの掛け違いをただ眺めることしかできない。それを治せるのは当事者だけだと言わんばかりに。

 

 ここまでが序章だ。これだけでもゲーム1本として成立している。これだけではあまりにも救いがなさすぎるが、それでもって素晴らしい完成度だ。そして何より、歌がいい。シナリオとして歌が関わってくるのだが、その歌が物語に更なる深みを与えている。たぶんこの先主題歌を聞くだけでこの物語を思い出し、胸が締め付けられることだろう。


Closing Chapter

 高校を卒業し、大学に進学しても話は終わらない。3年が経っても3人の関係は元に戻ることはない。ここでは序章には出てこなかった新たな関係が生まれる。所謂サブヒロイン。だが、サブヒロインなれどどのルートも素晴らしく、プレイヤーの心を抉りにくる。どのヒロインを選ぼうと、ただ幸せになることは出来ない。必ず心が痛む。

 プレイヤーの立場としては他のヒロインルートに進むたびに、序章からのヒロインに申し訳が立たなくなる。「必ず幸せにしてやるからな…だから今だけは…」という思いでメインヒロインを裏切りサブを先に読み進めた。シナリオ的にはそれが正解だが、心が痛い。主人公の気持ちが分かってしまう。泣いた。

終章Coda

 大学を卒業して社会人となっても物語は終わらない。やはり過去と向き合わなければこの物語は終わらない。詳しくは語れないが、泣いた。とあるルートがツラすぎた。全てを裏切りながら、なぜか「ありがとう」という思いが湧き上がってきた。たぶんここまでプレイすれば何を言っている分かる。主人公が痛い目に合いながら何故か喜んでいる自分がいた。Mじゃない。でも嬉しかった。

 メインヒロインそれぞれのTrueエンドなるものが存在するが、どちらが正解なのか。これに正解はない、と思う。ただ高校からの7年の歴史を考えると、彼女のルートを最後にしたいという気持ちが強い。だって、今まであんなことをしてきたのだから…

 

攻略順

 WA2にはいくつかのルートが存在している。さらにミニノベルやボイスドラマ、エクストラエピソードなど付随する物語がいくつか存在している。その全てを読んだ私が、どの順番で読めばいいのか紹介しておく。初見の人の参考程度に。

IC=Introdactory Chapter

CC=Closing Chapter

  1. Introdactory Chapter(序章)
  2. CC千晶1
  3. デジタルノベル「彼の神様、あいつの救世主」
  4. デジタルノベル「雪が解け、そして雪が降るまで」
  5. IC(2周目) ※追加シナリオ有り
  6. デジタルノベル「届かない恋、届いた」
  7. デジタルノベル「祭りの後~雪菜の三十分~」
  8. ボイスドラマ「祭りの前~ふたりの二四時間~」
  9. CC千秋2
  10. ボイスドラマ「祭りの日~舞台の下の物語~」
  11. CC小春
  12. デジタルノベル「Twinkle Snow~夢想~」
  13. CC麻理
  14. デジタルノベル「雪菜姫の受難と大臣の悪巧み」
  15. デジタルノベル「歌を忘れた偶像」
  16. ボイスドラマ「一泊二日の凱旋」
  17. CC雪奈
  18. Codaノーマル
  19. デジタルノベル「台風一過の小春日和」
  20. Coda浮気
  21. Codaかずさ
  22. デジタルノベル「もう、ホワイトアルバムの季節じゃない」
  23. ミニアフターストーリー「幸せに戻る道」
  24. ボイスドラマ「2016年の大晦日
  25. Coda雪奈
  26. ミニアフターストーリー「幸せへ進む道」
  27. ボイスドラマ「再会と贖罪のニューイヤー」
  28. ボイスドラマ「幸せの日~ベッドの上の物語~」
  29. エクストラエピソード「不倶戴天の君へ」※要二周

 正直、かずさと雪奈のどちらを最後にするかどうか以外はどんな順番でも大した問題にはならない。でも、ここでこれを読んでおくとより深く楽しめると個人的に思った順番がこれだ。

 後腐れなく気持ち良くWA2を終わらせたいなら、雪奈を一番最後に選ぶのがいいと思う。WA2を強く心に刻みたいなら、かずさだと思った。ただ覚悟をした方がいい。泣いてしまうから。 

 

 と、思っていたけど変わった。

 全て見終わった最後にエクストラエピソード「不倶戴天の君へ」がいいかなと思った。確認のためにもう一度プレイしてみたら、追加エピソードがあることに気がついた。それを読んで考えが変わった。これが最後が一番いいのかもしれないって。

 ミニアフターはそれぞれのエピローグ的な立ち位置となっている。これは本編を全て見た後に、2つまとめてみた方がいい気もしたが、それぞれの後に読んでも問題はない。

 順番を考えるためにデジタルノベルを読み返すと、二週目でわずかだが追加があることに気がついた。ほんのわずかだが、既プレイヤーももう一度見ると発見があるかもしれない。

 

おわりに

 素晴らしい作品。その一言に尽きる。

 初めてのエロゲがこの作品で良かった…のかな。WA2はもちろんR18なシーンがありエロゲに分類されるとは思うんが、ほかのエロゲとは違う気がする。他のエロゲをプレイしたことがないから比較する事はできないけれど、個人的にエロはグロとセットみたいなイメージが強かった。というか他に少し前にノベライズ版「沙耶の唄」を読んだことや、全年齢版Fateをプレイしたこと関係している気がする。エロは三大欲求の一つだから別として、グロはどうも好きになれない。物語上の要素として深みが生まれる事を否定はしないが、好き好んで摂取したい要素ではない。

 その点、WA2はグロ要素が皆無で心から楽しむ事ができた。そういった面でも皆にお勧めしたい。「エロもちょっと…」という人には、PS3版、PSvita版をオススメしたい。だが、残念なことにPCの完全版以外には全てのデジタルノベル、ボイスドラマ等が収録されているわけではない。だが、PC版にはPS版での追加CGやモーションポートレートといった追加要素がない。

 

何で?

 

 ここだけは大きな不満点。モーションポートレートは置いといて、追加CGはPC完全版にも収録して欲しかった。あと、ボイスドラマの再生環境が微妙。早送りも途中再生も出来ず、最初から聞く以外の選択肢がない。ちょっと聞き逃したり、もう一回聞きたいという時に少しだけ戻して再生という事が出来ない。ちょっと面倒。

 でもどれを買えばいいのかと問われれば、PC完全版「WHITE ALBUM2 EXTENDED EDITION」

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0788BRGN3?ie=UTF8&redirect=true

これからプレイする人は覚悟してください。心を痛める覚悟を。

 

 最後に。もしかしたらwindows10機でWA2をプレイしていてムービーだけ流れないという症状に陥っている人がいるかもしれないので助言を。一度アンインストールしてもう一度インストールし直してみること。セーブデータは残せるので心配なし。再度インストールするときに注意するのは、インストール先を変更すること。

 私の場合、最初はSSDにインストールしていて何度インストールし直してもムービーが流れない現象は改善されなかった。が、インストール先をHDDに変更するとその現象は改善された。是非一度お試しあれ。