無音で映像鑑賞「言の葉の庭」
今回はなんとなく思いついた「音無しで映像作品を見る」を試してみました。
動機
唐突に音声なしで映像を見たら内容はどのくらい分かるのかなと思ったことがきっかけです。どうしてそんな意味のなさそうな発想に至ったのかはあんまり覚えていません。
題材に選んだ作品「言の葉の庭」
つい最近「天気の子」を見てきたので、同じく新海誠監督の作品である「言の葉の庭」を選びました。本編の時間も1時間未満かつ単品で完結しているので今回の題材として最適だと思ったのでこの作品にしました。
内容予想
それでは実際に本編を見て自分なりに読み取った物語を書いていきます。前情報は一切なしで挑みました。ちなみに、新海誠作品はこれまでに「君の名は。」と「天気の子」の二つしか見たことありません。
靴職人を目指す高校生の少年は、皇居の様な場所で、酒を飲みチョコレートを好む女性と出会った。その後も、二人は示し合わせたかのように同じ場所で会い親交を深めていく。次第に二人は惹かれ合っていった。
しかし、転機が訪れる。二人は決して出会ってはいけない場所、学校で出会ってしまった。衝撃を受ける両者。また、出会った時も考えうるなかで最悪だった。二人の関係を盗み見た女性徒が学校へ密告し、教師である女は別の学校へと異動するという最悪のタイミング。
失意の中、二人はこれまでと同じ場所で出会う。突然の雨に降られた二人は女の家へと避難する。そこで二人は思いをぶつけ合う。
生徒と教師。禁断の恋は実らず二人はそれぞれの道を歩んでいく。
END
こんなところでしょうか。8割方合っている自信があるのですが、どうでしょう? 合っていますかね?
雑感
本編では終始雨が降っていましたが、これは明らかに二人の関係を表したものです。
二人が逢瀬を重ねるのは常に雨の日でした。二人は、生徒と教師という禁断の関係であり人目を憚る必要がありました。それを表すのが「雲=雨」です。太陽という世間の目から、雲が二人の姿を隠していました。
終盤に二人が思いの丈をぶつけ合うと、雲は去り太陽が姿を現します。しかし、雨は上がりません。所謂、お天気雨となります。これは、人目を気にする様な関係では無くなったが、思いが完全に消え去ったわけではないということを表現していると考えました。その証拠と言えるかは分かりませんが、最後に男は女のために作った靴を出会いの場に置きます。
あとどうでもいいことですが、新海誠監督は走る描写が好きですね。「君の名は。」と「天気の子」でもメインキャラが必死に走る描写がありましたが、やはりこの作品でも走っていました。また、バイトをしている描写も3作品に共通しています。バイトといえば学生がするものというイメージが強いです。新海誠監督は、学生時代への思い入れが強いんですね。
おわりに
音無しで見るというのは音楽や声優の演技、セリフが分からず損している気分でしたが、その分画面に集中することになるのでこれはこれで面白いと思いました。また他の作品でも試してみようかな。
後で音ありで「言の葉の庭」を見返そうと思います。
ドラクエの皮を被った何か「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」
ドラクエユアストーリー、見てきました。
なかなかに衝撃的な作品でした。
ドラクエ5はプレイ済みです。
どんな映画なのか?
ゲームソフト「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」を原案とした映画作品です。
少年リュカは父パパスと旅を続けていた。その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。旅の途中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる――
それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。果たして冒険の先に待ち受けるものとは!? [公式サイトより引用]
このように原作の物語に概ね忠実に話が進んでいきます。
確かに、『誰も知らないドラゴンクエスト』ではありましたね……
以下ネタバレを含みますので注意してください。
魔の10分間
映画サイトを覗いてみると、この映画の評価はとても低いです。どうやったらここまで低スコアになるのかと思うほど低いです。この映画の何が悪かったのかと言われたら、それは言わずもがな終盤の展開です。
終盤に至るまでは、所々気になる箇所はありましたがそこまでひどいと言うほどではありませんでした。個人的には、コミカルなシーンのノリが悪い意味で日本のドラマ風なことにうんざりしましたが。
元々の物語が濃密なため、それを二時間の映画に落とし込むため物語が端折られたり変更されたりされることは仕方のないことです。それでも重要なポイントはあらかた描写されていた様な気がします。一番の問題は終盤の展開、通称「魔の10分間」です。(僕が勝手に名付けました。正確に10分間だったかどうかは分かりません)「魔の10分間」がこの映画の評価を著しくおとしめているのです。
それでは一体何が起こったのかというと、これまで2時間近く見てきた物語は全てただの空想であると告げられたのです。これによって、これまで僕たち観客が見てきたものは「ドラクエ5を原案としたドラクエの映画」ではなく「ドラクエ5を原案としたVRゲームをプレイする青年のゲーム画面」だったということになったのです。……は?
そして物語のラスボスであるコンピュータウイルスが青年扮する主人公に「この世界は全て空想だ。大人になれ」と言い放ちます。ラスボスがコンピューターウイルスって……
その後、実はウイルスに対するアンチシステムであった仲間のスラりん(CV山寺宏一)が突然正体を明かしてウイルスを撃退します。それから平和になったゲームの世界で笑い合う主人公達の姿が写されてENDです。
一体俺たちは何を見せられていたんだ……ドラクエの映画を見に来たと思ったら、ドラクエのゲームをプレイする青年の物語を見せられて「大人になれ」って諭された…
正直このラストはないと思いました。全部ゲームの出来事で現実ではなかったって、それ夢オチと一緒だよ。その後に何かしら進展があるならまだしも、何もない。ただよく分からない事を言われてただ終わる。意味が分からない。観客はドラクエの映画を見に来たのであって、こんなものを期待していたわけではない。
おわりに
これがドラクエとは全く関係のない作品であったら、受け入れられたかもしれません。ただ、タイトルに「ドラゴンクエスト」としっかりと書かれている以上、僕はこの作品を受け入れることはできません。映像は素晴らしかったため非常に残念です。
この映画を見るなら、原作ソフトを購入してプレイすることを強くオススメします。今なら映画公開キャンペーンでスマホ版のドラクエ5が1200円で購入する事ができます(8月12日まで)。映画のチケット料金より安い!! これに限っては映画に感謝です。
映画を見た後すぐに購入しました。これで口直しをします。
【グラブル】最速の寿司握り
7/26からグラブルで開催されているイベント「カッパサマークロニクル」の中のミニゲーム「握りの達人」で寿司を早く握る秘訣を伝授したいと思います。
せっかちな騎空士に向けて、最初に方法だけ示しておきます。
- 人数分のシャリを出す
- 何も考えずシャーモンを1つ握る
- 2と同時にオーダーを把握
- 握る
- 炙りは最後に
これが最速で寿司を握る方法です。
以下、それぞれの手順について詳しく説明していきます。
はじめに人数分のシャリを出す
シャリは先に出しても後に出しても、握るスピードに変化はありません。それなら、オーダーを把握するまでの動かない時間にとりあえず人数分のシャリを出ししておいた方が効率的です。
また、シャリはオーダーが出揃う前からいち早く出すことができます。人数を数えるのがめんどくさかったらシャリを連打しましょう。1個くらい誤差です。
何も考えずにシャーモンを1つ握る
シャリを出したら、オーダー把握する前にとりあえずシャーモンを1つ握ります。目的としてはこれもオーダー把握するまでの繋ぎなのですが、握るのはなんでもいいわけではなくシャーモンを握ることに意味があります。
握りのメニューは全5種。そのうちシャーモンを使ったメニューが2つあります。つまり、単純に考えて40%の確率でとりあえず握ったシャーモンを有効活用することができます。シャーモンがオーダーになかったら多少のロスにはなってしまいますが、何もせずにいるよりはマシです。そして、シャーモンを握る時間を利用してオーダー把握しましょう。
残りのオーダーを握る
あらかじめ出しておいたシャリの上にオーダー通りにネタを乗せていきます。素早く正確に握りましょう。
最後に炙る
ここが個人的最重要ポイントです。
シャーモンを炙る時は、ほかのオーダーを完成させたタイミングで炙りましょう。
なぜかというと、炙りから提供までのスピードが異常に早くほかのメニューの提供に被せることができるからです。
これを利用する事で回転率を高めることができます。
おわりに
これらのテクニックを使うことでより多くの寿司を握ることができます。
ただ、このミニゲームの厄介なところは、より多くの寿司を握れたからといって必ずしも高得点になるわけではないということです。
上記の画像では計45貫握っていますが、ツイッターなどでは握った数がこれより少ないながらも高得点を出しているものもあります。スコアに大きな影響をもたらすのは握った数ではなく、ボーナスの倍率をどれだけ上げられたかなのです。
美食家がいたら ボーナス倍率+0.4(たまに0.5)
ゴロツキがいたら ボーナス倍率+0.3(たまに0.2)
それ以外は+0.1
これはプレイヤーにどうこうできるものではありません。完全に運です。どれだけゴロツキと美食家がくるか。こなかったらスコアは諦めましょう。
結局は運ゲーってことです。
2019年 夏アニメ1話総評
10点満点でざっくりな感想と個人的な評価をしていきます。
- 可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
- Dr.STONE
- 炎炎ノ消防隊
- ありふれた職業で世界最強
- ヴィンランド・サガ
- 異世界チート魔術師
- 通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
- 女子高生の無駄づかい
- ダンベル何キロ持てる?
- とある科学の一方通行
- 手品先輩
- ソウナンですか?
- 彼方のアストラ
- ギヴン
- ロードエルメロイⅡ世の事件簿
- 荒ぶる季節の乙女どもよ。
- ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ
- かつて神だった獣たちへ
- 魔王様、リトライ!
- からかい上手の高木さん2
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
開始2分で最終回が始まりました。
何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…
これには驚きました。良いかどうかは別として斬新ですね。
開幕から登場する女キャラの好感度MAXで全員即落ち状態なんですが。ダメだ、理解が追いつかねえ。
終始パンツの犯人を捜す謎の推理展開が繰り広げられるが、ギャグでやってるのか真剣にやってるのかわからない…
そして最後に“黒髪”巨乳の先輩がなぜか下着姿になって「私をペットにして下さい」宣言。変態ってそっち方向かい。
ペット宣言はAパートの終わりにした方が良いと思いました。それか冒頭にペット宣言を持ってきて、その後はどうしてそうなったかを追っていく感じにするとか。(ありきたりですが、無難です)
ペット宣言が来るまで見所がなく退屈でした。
5点
Dr.STONE
開幕数分でみんな石になりました。はええ。
そして石化した熱血男が自我を保ち、悠久の時を経て石化から復活します。熱血男すげえ。そして友人のネギ頭も石化から目覚めていました。ネギ頭が熱血男が目覚めるのを待ち石器や家を作って待ち、「俺たちがこの石世界のアダムとイヴだ」と宣言します。男二人でその発言は…
文明がリセットされて1から生活を始めていくのが流行りの異世界モノみたいだけどどうなるのかワクワクさせられました。
どうでもいいけどネギ頭の髪の毛グネグネしてるし石だしゴルゴン三姉妹関係?
7点
炎炎ノ消防隊
エキセントリック消防隊。
足から炎を出して移動するシーンかっこいい。
女の子可愛い。黒髪の子可愛い。
人体自然発火現象って、それスポンティニアス・コンバッションじゃん!
展開も熱い。盛り上げるところをしっかりと抑えてくるので面白いです。ニヤッと笑うシーンがカッコいい。
エンディングがダークでエロスで、ソウルイーター味を感じました。
7.5点
ありふれた職業で世界最強
オープニングのおしゃれポイント高い。
開幕うさぎ怖。と思ったらクマ怖。斬撃飛ばしてくるクマとか怖すぎやろ。
赤髪の男がゴミカスすぎる…前期も盾勇者といい赤髪はクズ枠なのか。なんか主人公も闇落ちしたし、これ盾勇者では?
それと、いちいちセリフが説明的で少し残念。アニメなんだから映像で見せてくれ。いちいち説明文読むんじゃなくて、実験風景を見せた方が良いですよね。作画コストの削減でしょうか?もったいない。
銃は中二臭に溢れててかっこいいと思いました。
6点
ヴィンランド・サガ
北欧のヴァイキングたちを描いた物語です。
初回に1~3話まとめて放送してくれたので一気に世界観に引き込まれました。これは絶対に面白いです。
10点
異世界チート魔術師
この主人公、「賢者の孫」の「シン=ウォルフォード」では??(デスマ次郎ことサトゥーさんにも似てる)
この主人公、自覚がありすぎる。突然魔法陣が出現して「俺か?」。異世界に飛ばされて「ここは俺たちの世界とは違うのでは?」発言。進行がスムーズで助かりますね。
その後は冒険者登録するために魔力検査したら最強でしたって感じのいつものです。
5.5点
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
これ、電撃大賞を受賞した作品で発売された当時気になったんですよね。結局購入は見送ったんですが。
OPがどことなく2000年代前半臭がします。
開幕早々主人公は現世への未練を断ち切りゲームの世界へ。そして、お母さんも主人公を追ってゲームの世界へ。設定としては、ゲームのテストプレイヤーに選ばれたということのようです。
1話の段階ではまだよく分からないです。映像などは良かったので、この先どのように話が展開していくかです。ただ、冒険の目的がよく分からないので、目的がふわふわしたままにならないか心配です。
主人公が母親に欲情するような変態じゃなくてよかった。
6点
女子高生の無駄づかい
女子高生たちのギャグアニメです。
主人公っぽい女の子があんまり可愛くなく正直どうかなと思ってみたんですが、面白い。
やっぱり主人公は可愛くはないですが、周りの女の子は可愛いです。とくに「ロリ」が可愛い。
これはロリじゃあないですよ。
へっ、おもしれーアニメ。
8点
ダンベル何キロ持てる?
筋肉アニメ。
これは言葉で語るより、自分の目で見た方がいいです。最高の筋肉アニメです。OPもEDもクセになる。
最近はNHKの「筋肉体操」など筋肉が推奨されていて嬉しいですね。筋肉はいいですよ。
僕の推しの筋肉はクリス・ヘムズワースとトム・ホランドです。クリス・ヘムズワースはゴリゴリ筋肉で、トム・ホランドは引き締まった細マッチョです。
8点
とある科学の一方通行
とあるシリーズに出てくる「一方通行(アクセラレータ)」を主役としたアニメです。
これ、とあるシリーズを見たことがないと厳しそうですね。話自体も本編の途中から始まるんですが、その割にこれまでの経緯の説明はほんの少ししかありませんでした。
せっかくなのでもう少し戦闘シーンを派手にしてもいい気はしました。
7点
手品先輩
ふーん、エッチじゃん。
5.5点
ソウナンですか?
遭難系アニメです。
修学旅行の飛行機が墜落して4人しかいないとか色々突っ込みどころはありますが、まあいいでしょう。
無人島で生き残るためのサバイバル知識を得ることができます。サバイバルなのでところどころエロスを感じます。でも、サバイバルなのでOkです。
6点
彼方のアストラ
「スケットダンス」の篠原健太さんの漫画を原作としたアニメです。「マンガ大賞2019」で大賞を受賞した作品です。
宇宙を舞台としたSFミステリーものです。
最初に1、2話まとめて放送してしまうのはいいですね。ある程度の話を一気に見せられるので面白さが伝わりやすいです。他のアニメも、地上波では難しいかもしれないけど配信サイトで3話くらいまで一気に配信しちゃえばいいのに。
原作も全5巻とコンパクトにまとまってるのでアニメでは全てやりそうですね。ここ先どうなるか楽しみです。
8.5点
ギヴン
演奏シーンがかっこいい。本格的な男版「けいおん!」って感じです。
予想外に良かったです。
8点
ロードエルメロイⅡ世の事件簿
「Fate/zero」の登場人物「ウェイバー・ベルベット」の10年後を描いた物語です。同名小説が原作です。
「Fate/zero」の話知っているとより楽しめる作品だと思います。知らなくても十分に楽しめます。
本編はミステリー物なんですが、1話はそこに至るまでの導入部分といった感じです。面白そうです。
8点
荒ぶる季節の乙女どもよ。
どんなアニメかと思ったら、意外とドロドロしてました。
性について真剣に考える女子高生のお話です。「童貞」とか「処女」とか「S〇X」とかバンバン出てきます。女の子が幼馴染の男子の自慰行為の現場を見たりとか。なんかリアルです。今期で一番セクシャルなアニメだよ。
EDのもちょ(麻倉もも)で多少中和されました。
7点
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ
こちらも二期です。1期は4年前と結構前となっていますので内容を忘れてしまった方やそもそも未見の方も多いと思います。物語は完全に続きから始まるので、MAXに楽しむためには1期を見直すことをオススメします。僕は見返しました。
8.5点
かつて神だった獣たちへ
「黄昏乙女アムネジア」の作者めいびい先生の同名マンガを原作とした作品。かなりダークな雰囲気の作品です。「黄昏乙女アムネジア」とは別の方向でダークな雰囲気。
重々しく重厚なファンタジーを楽しみたい方にはオススメの作品です。
7.5点
魔王様、リトライ!
デスマーチと異世界魔王をミックスしたような設定に感じました。
5.5点
からかい上手の高木さん2
二期です。1期を見ていなくても楽しめると思いますので、1期未見のかたも是非。思春期の甘酸っぱい男女の駆け引きが楽しめます。
8点
「マネー・ショート」 華麗なる大逆転?
大学入試が終わった頃に見てイマイチ内容が分からなかった映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を見返してみた。大学で経済について学び「今なら理解できるかも」と思って見返してみたが、やはり難しかった。だが、以前よりは少なからず理解できたのではないかと思う。
そこで今回は初学者ながら、映画をより楽しむための知識を授けたいと思います。
別にアウトローでもないし、このキャッチコピーは不適切。
時代背景
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
この映画は、2008年にアメリカで起こった「リーマン・ショック」の際に、金融システムの嘘を事前に見抜き、莫大な利益を得たトレーダー4人に焦点を当てた物語として描かれています。時系列的には、2005年から2008年の出来事です。
そもそもリーマン・ショックとは?
「リーマン・ショック」と聞いて、具体的な内容がわかる人は意外に少ない。大多数の人は、不景気の原因くらいの理解だと思います。映画本編を見れば理解できますが、ここで簡単な流れを説明しておこうと思います。
MBS(モーゲージ債)に変動金利型サブプライムローンを組み込み、そこから派生してCDO(債務担保証券)を作り販売していた。すると2007年に多くのサブプライムが変動金利に変わりデフォルトが多発し始める。結果、サブプライムを組み込んでいたMBS、CDOの価値が暴落し、CDOに多額の投資をしていた投資銀行が破産する。これがリーマンショック。この映画では、四人の投資家達がCDSを購入してショートのポジション持ち、莫大な利益を得ました。
理解できましたか? おそらくよく分からないと思います。「ファルスのルシがコクーンでパージ」と同じような感じがします。映画でも言及されていますが、業界用語ばかりで煙に巻かれている気分です。
用語解説
超ざっくりした用語解説。
債権
定期的に一定の利子が支払われ、あらかじめ決められた満期に額面(元金)が償還(返却)される有価証券のこと。
サブプライムローン
優良客(プライム)の下位層(サブ)へのローンのこと。つまり、低所得層へのローンのことで、デフォルト(債務不履行)の可能性が高い、危険性の高いローンのことです。
変動金利
金利が途中から変化するもの。固定金利と比べて初め金利は低いが、金利が見直しされると固定金利の場合より返済額が上昇する。
MBS(モーゲージ債)
住宅ローン債権をまとめて証券化し、一つの金融商品として売買できるようにしたもの。その中にサブプライムローンが多く含まれていた。
CDO(債務担保証券)
ローン債権や社債など様々な債券を元に作られる証券。つまり債券の寄せ集めです。この中にはMBSも含まれています。
CDS(信用債務不履行保険)
債務不履行のリスクを対象とした保険のこと。企業が債務不履行に陥った場合、CDSの買い手は保険金を受け取ることができる。
空売り(ショート)
現物の売りとは違い、手元に持っていない投資対象物を将来的に売る契約を結ぶ。その後、市場で投資対象物を購入して売り契約を結んだ時の価格との差額で利益を得る手法。この映画では実際にMBSやCDSを空売りした訳ではなく、それらが下がることを見越してCDSを購入することを空売りと呼んでいます。このように、値下がりを期待する投資手法の事をショートと呼びます。
これらの用語の意味を踏まえてもう一度先ほど文章を読むと多少は違うのではないでしょうか?
MBS(モーゲージ債)に変動金利型サブプライムローンを組み込み、そこから派生してCDO(債務担保証券)を作り販売していた。すると2007年に多くのサブプライムが変動金利に変わりデフォルトが多発し始める。結果、サブプライムを組み込んでいたMBS、CDOの価値が暴落し、CDOに多額の投資をしていた投資銀行が破産する。これがリーマンショック。この映画では、四人の投資家達がCDSを購入してショートのポジション持ち、莫大な利益を得ました。
大逆転とはほど遠い
邦題では副題に「華麗なる大逆転」とつけられています。ですが、この映画を見てみると「大逆転」にはほど遠いです。そもそも彼らは元々負けていたわけではありません。それに、この映画に勝者は存在していません。
映画内でも言われていましたが、主人公として描かれる投資家が儲けた一方で、その何十倍もの人々が職を失い、家を失うことになりました。結果として彼らは莫大な利益を得ましたが、そのことを手放しに喜びはしませんでした。だから全然「大逆転」ではないのです。皮肉でしょうか。
原題の「The Big Short」は、そう考えるとぴったりなタイトルです。大規模の空売りということで事実にぴったりで分かり易いタイトルです。ショートが何を意味するか分かればの話ですが。
おわりに
なんだか専門用語ばかりで堅苦しい映画化と思うかも知れませんが、存外そんなことはありません。しっかりとファニーポイントが存在しています。
この映画を見ればリーマンショックが何かストーリー仕立てで理解できる用になるのでオススメです。
個人的おすすめ映画セレクション
今回は個人的に好きな映画を何作か紹介したいと思います。いつもの事ながら、内容にはあまり触れず簡単に紹介するのでネタバレはありません。
ただ、僕が普段見る映画は過去に話題になった大作が主なので、あまり有名ではないけど面白い、いわゆる隠れた名作を探している方向けの記事ではありません。どちらかというと、普段あんまり映画を見ないけどたまには映画を見てみたいという人向けの内容になります。その点をご留意ください。
また、僕は洋画かアニメ映画しか見ないので邦画は今回のラインナップにありません。
アクション系
ダークナイト
言わずと知れた超有名タイトルです。
この作品は『バットマン』を主役とした「ダークナイト・トリロジー」の二作目なんですが、これ単体で十分楽しむことができます。実際、僕がこの作品を初めて見たときは前作を見ていなかったのですが、それでも有り余るほど面白かったです。
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
こちらも超有名タイトル。
キャプテンアメリカを主役とした「キャプテンアメリカシリーズ」の二作目に当たります。ダークナイトと同様に、この作品も単体で楽しむことができます。
名作はシリーズ物でも単体で楽しめるものですね。
ジャンパー
個人的にかなり好きな映画です。この映画を見てから、欲しい超能力は瞬間移動が第一位です。
正直なところストーリーはそれほど面白いわけではないのですが、瞬間移動の描写やそれを使った戦いがかっこいいです。ストーリーは原作小説の方が面白かったです。
アウトロー
闇のトムクルーズです。
最初見たときはトムクルーズだからMIのような作品かなと偏見を持っていたのですが、全然違いました。トムクルーズがアクションするという点では同じですが、作品全体を取り巻く雰囲気が違います。かなり重々しい雰囲気になっています。
この作品の何が好きかってやはり戦闘シーンです。この映画の主人公ジャックリーチャーの戦闘スタイルは「KFM(キーシ・ファイティング・メソッド)」と呼ばれる少し特殊なものを採用しています。(すこし前にゴタゴタがあって「KEYSI(ケイシ)」と名称が変わったようです。このKFMは前述の「ダークナイト・トリロジー」でも取り入れられています。
普通の格闘術とは少し違った戦闘方法が斬新でかっこいいんです。
インセプション
この作品が名作であることは言わずもがなですね
「ダークナイト」に続きクリストファー・ノーラン監督作品です。同監督の作品は「メメント」「インターステラー」など名作揃いです。
マトリックス
今年の9月に4D上映が行われるようです。4Dでなくてもいいんですけど、劇場で見れるというのはうれしいです。
ミステリー、サスペンス系
月に囚われた男
タイトルの通り、月に囚われた男の話です。
低予算で作られているため超大作のド派手なCGに慣れてしまった方には多少チープに見えてしまうかもしれませんが、ストーリーが非常に面白いです。
ミッション:8ミニッツ
「月に囚われた男」の監督ダンカン・ジョーンズの長編映画2作目です。
列車に仕掛けられた爆弾が爆発する前の8分間え繰り返し、爆弾を解除するというループものです。
ループものは世に沢山あり、僕もこれまで多く作品を見てきましたがこの作品はトップレベルです。
真実の行方
二重人格を弁護する弁護士の物語です。
1996年と少し前の映画ですが、めちゃくちゃ面白いです。
トゥルーマンショー
2019年の今に見ると気づきがあるかもしれませんね。
バタフライエフェクト
超有名なタイムトラベルものです。
後味悪作品
後味が悪いけど面白い作品を2作紹介
セブン
キリスト教の七つの大罪になぞらえた連続猟奇殺人を題材とした映画。後味の悪い映画として有名ですね。
ミスト
最初に忠告しておきます。この作品を見るとしばらく気分が落ち込むと思うので、この作品を見た後はとてつもなく明るく幸せに溢れた作品で口直しをすることをお勧めします。
1つ前のセブンを優に超えるほどの後味の悪さです。若干ネタバレ気味ではありますが、これは先に断っておくべきことだと思ったので書きました。
この作品を後味が最悪という情報をなしに見たらダメだ。怖いもの知らずの方はどうぞ。(ホラーではないので、ホラーが苦手な方でも見れなくはないと思います)
この作品の原作者が「ショーシャンクの空に」と同じだなんて信じられない。
恋愛、人間ドラマ
ギフテッド
平和な作品です。今回紹介し映画の中ではもっとも平和な作品です。登場人物たちの会話が面白いです。
セッション
ジャズドラマーの話ですが音楽が全然わからなくても問題ありません。これを見てジャズに興味を持ちました。
アバウト・タイム~愛おしい時間について~
タイムトラベルができる男の一生を描いた物語です。本当にいい映画です。
おわりに
あらためて紹介した映画を見てみると、雰囲気が暗い映画が多いような……
今回は好きな映画のいくつかを紹介しました。ほかにももっとおすすめしたい映画はありますが今回はこの程度に抑えておこうと思います。どれも絶対外れない万人受けする映画を選んだつもりなので、ぜひ見てほしいです。
皆さんのおすすめ映画があったら是非教えてほしいです。
大団円を迎えたコードギアス【グラブル コラボver】
1つはTVアニメ版。いわゆる正史である。
1つは劇場アニメ版。
そして最後の1つはグラブルコラボ版である。
Cygamesが送るスマートフォン向けゲーム「グランブルーファンタジー(以下グラブル)」で「コードギアス」とのコラボが展開されました。
今回はそのコラボに関して書きます。
※例の如くコードギアス本編に関するネタバレを含みますので、コードギアスをゼロから楽しみたい方はご注意ください。
【グランブルーファンタジー】『コードギアス 反逆のルルーシュ』の後編ストーリーが追加!絶体絶命の危機を乗り越えナナリーとの再会を果たしたルルーシュ。愛する妹を救うため、ルルーシュは全てを犠牲にする覚悟で偽ゼロに打って出る!結末をお見逃しなく! #グラブル #コードギアス pic.twitter.com/ZesFPi9F3R
— グランブルーファンタジー (@granbluefantasy) June 19, 2019
コードギアスのif世界線として成立したコラボイベント
たかがアプリゲームのコラボイベントだからと侮ってはいけません。今回のイベントシナリオは版元のサンライズが全面監修しています。グラブル側の考えた二次創作ではなく、公式によって紡がれる物語なのです。公式による物語と組み合わされるグラブルの超画力。よし、神コラボの条件は全てクリアされた!
サイゲの今回のイベントへの気合の入りようがゲーム内に散見されます。一目で分かるのがコラボキャラのイラスト。
素晴らしいイラストたちです。特にスザクのイラストがお気に入り。
これらのコラボキャラがコラボイベントをプレイするだけで無料で手に入ります。グラブルは、コラボキャラを有料ガチャで実装するということはしません。これはいい戦略ですよね。コラボ元のファンにコラボキャラを無償で配布することで、課金というハードルを課さずにグラブル自体に取り込もうとする。鮮やかです。
おまけにキャラがかなりの高性能。初心者なら主力として運用できるし、上級者も使おうと思えば使える性能。これまたいいバランスです。
しかし、これほど素晴らしいイラストもコラボイベントのシナリオを読むとおまけに思えてしまいます。
望み続けた幸せな世界
TVアニメ版コードギアスは何度も繰り返して見るほど好きな物語です。ですが、何度見ても胸が苦しくなります。どうあがいても避けられない悲しき運命。ルルーシュ達が幸せに生きていける世界はないのか。
そうしたギアス視聴勢の願いを叶えるかのような物語が、今回のコラボイベントで展開されました。
ルルーシュとスザクの和解
アニメ本編では、ルルーシュとスザクが完全な和解に至ることはあり得ませんでした。R2の終盤で手を組みますが、それは完全な和解ではありません。ユフィの死という、変えられない事実が2人の関係を決定的なものにしているのです。
しかし、コラボ版の世界で2人は和解を成し遂げます。
コラボシナリオは、コードギアス1期の20話「キュウシュウ戦役」後から派生した物語として描かれています。
この時点での2人の関係性は、ルルーシュはスザクがランスロットのパイロットだということを知っている。しかし、スザクはゼロの正体がルルーシュであると疑念は抱いているものの確証は持てていない、といった状況にあります。本編では、そこから「血染めのユフィ」へと繋がることになってしまいました。コラボ版ではそうなる前に異世界飛ばされたので、まだ2人の仲は壊れていません。
そして起こるナナリーの危機。ナナリーを救出するため、ルルーシュは自分がゼロであるということをスザクに赤裸々に打ち明け、スザクの協力を得ます。
ここで重要なのは、ルルーシュが自分の意思でスザクに真実を打ち明けたということです。本編でスザクがゼロの正体を知ったのは全てが起こった後のことでした。しかし、今回は全てが過去となる前に自らスザクに打ち明けます。
ここがターニングポイントでした。
ルルーシュの真意を知ったスザクは手を結ぶことを承諾します。これまでにも2人の共闘は何度かありました。しかし、それは全て形だけのハリボテでした。ですが、今回の共闘は互いの思いを知った上での共闘となります。
そして、2人は話し合います。2人が進むべき道について。本編では2人が対等の関係で話し合うことは叶いませんでした。それが成されたのです。うれしい、うれしい……
R2の17話で、スザクがルルーシュの頭を踏みつけて土を味わわせていたのが嘘みたいだ……
こうして2人の完全とも言える和解が成立したのです。ルルーシュとスザク、ふたりなら出来ないことはない。そうだよな!
驚くことに、ルルーシュ達は元の世界に帰りませんでした。いつものコラボイベントならみんな元の世界に帰って行くのに。
だが、それでいい。ルリア達と一緒にピザを作りながら幸せな世界を堪能してくれ。
元の世界には黒の騎士団や生徒会メンバーなどがルルーシュ達の帰りを待っているかも知れませんがそんなことはどうでもいいのです。この世界戦ならユフィが行政特区日本を成功させるかもしれないし、シャーリーも普通の生活を送っていけるのです。これがシャーリーにとっても一番良いんだ。劇場版でのシャーリーの扱い、忘れてないからな……
細かいポイントですがスザクの紹介文に注目すべき箇所があったので載せます。
見たところ普通の紹介文に見えます。最後の行をよく見てください。
「黒の騎士団やそれを従えるゼロと対立していた」
「対立してい”た”」過去形なんです。つまりはそういうことです。
他にも今回の敵役であるデルフィナの背景がロロとほぼ同じであるなど、原作ファンなら気が付くことが多々あります。ルリアノートにシナリオ本文では語られなかった設定が細かく書かれているので必見です。
おわりに
イベントのサブタイトル「蒼穹に散るゼロ」
最初は偽ゼロが破れる事を表しているのかと思いましたが、そうではないかもしれません。グラブルという蒼穹に来ることで、ルルーシュがゼロとして仮面を被る必要がなくなった事を表してるのかもしれません。深読みのしすぎかも知れませんが。
今回のイベントの素晴らしさは、偉大なTVアニメ版があってこそです。もしコードギアスをまだ見たことがない人がいたら、是非TVアニメ版を見てください。見たことがある方は身内の騎空士に見るように言ってやってください。古戦場のお供として見るのもいいでしょう。
コードギアス再放送しないかな。週に1話ずつ見る楽しさを味わいたい。