多趣味な男のブログ

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個人的三大がっかり作品その2「コードギアス 復活のルルーシュ」

前記事:個人的三大がっかり作品シリーズの続きです。

今回は「コードギアス 復活のルルーシュ」について書いていきます。

作品に関するネタバレが含まれているのでご注意ください

 

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 「コードギアス 復活のルルーシュ」はTVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ 」の続編の劇場版アニメです。(厳密には劇場版3部作「コードギアス 反逆のルルーシュ 興道・叛道・皇道」の続編となっています)

 

 TVシリーズから考えると、実に12年越しの正統派続編。リアルタイム勢ではなかったものの、中学生の時にTSUTAYAレンタルで見た以来この時を待ち続けていました。

 劇場版3部作もしっかりと劇場で見て、準備は万端でした。Blu-rayも購入するほど本当に楽しみにしていました。

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 しかし、高まりすぎた思いは鋭い刃となり自分に帰ってきました

 恐れていたことが起こってしまった。

「 復活のルルーシュ」が微妙だった。これならR2のゼロ・レクイエムで完全に幕を降ろしたままの方が良かったかもしれない。劇場を出た僕の中には、そんな考えが渦巻いていました。

 

 

 

これ以降、コードギアスシリーズに関するネタバレが含まれているのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

復活が思いのほかあっさり

 タイトルにもなっているので当然のことなのですが、ゼロ・レクイエムで死んだと思われていたルルーシュが復活を果たします。

 ルルーシュが生きているということはほぼ最初から判明します。ですが、生きているといっても廃人同然。C.C.曰く、ルルーシュの身体をした何かのようです。

 ゼロ・レクイエムから2年間。そんな状態のルルーシュを連れてC.C.は世界を旅していました。目的はルルーシュの完全復活。Cの世界へと繋がる扉を探して探して旅をしていました。

 この時点でルルーシュが生きていることを知っていたのはほんの数人。確か、C.C.とジェレミア、アーニャくらいだった気がします。シャーリーはゼロレクイエム後、遺体の運送に関わっただけで廃人ルルーシュの存在は知らなかったはずです。(記憶違いだったらすみません)

 

 旅の途中、C.C.はカレン達と思わぬ形で再開することに。

 この時、カレンは生きているルルーシュを見て感情を大きく揺すぶられます。ここはすごく良かった。「うんうん、そりゃそうだよな」とカレンの気持ちを考えながら頷いていました。

 この時カレン達は、今作の敵であるジルクスタン王国に囚われたスザクとナナリーを救出するため、ジルクスタン王国に潜入していたのです。

 成り行きでC.C.とカレン達は行動を共にすることに。そして、Cの世界に行きなんやかんやでルルーシュが完全復活するのですが、ここがイマイチ。

 

 Cの世界の意味不明具合は別にいいんです。それはそういうものと、よく分からないなりに納得しているので。

 

 問題は復活のタイミング

 

 この時点で物語は大体、4分の1程度が進んだところ。復活するにはまだ早い気が。もうちょっと復活を引っ張って欲しかった。個人的には、カレン達が敵と戦ってこのままじゃ負けるみたいなタイミングで。例えるならば、ルルーシュとカレン達の最初の共闘の時みたいな感じで復活して欲しかった……

 なんか早めに、しかも案外簡単そうに復活したことで、ゼロ・レクイエムとのバランスが保てない気がするんですよね。

 

 それでその後、囚われていたスザクとルルーシュが再開します。カレンと同様、スザクは激怒してルルーシュをボッコボコに殴ります。言葉の通り、殴りまくります。あまりの殴りっぷりに少し引いてしまいました。

 いや、気持ちは分かる。分かるんだけど殴りすぎでしょ……

 殴るのは2発くらいで、その後の会話をもっと大事にして欲しかった。

 

 それと復活後のルルーシュと仲間達の会話がどうも薄い気がしました。尺の都合もあるのかもしれませんが、もっと他の仲間との関わりが見たかった。尺が足りないなら、FateHF見たいに分割すればよかったのに。

 

 復活に関して色々文句はありますが、復活直後にギアスを使うときの描写はとても良いと感じました。ルルーシュのギアスを知るロイド達は、ギアスの発動を察知して咄嗟に目を瞑る。この演出はすごく良かった。

 

 

 

 

ルルーシュがなんか変

 復活後のルルーシュに関してのことなのですが、僕が知るこれまでのルルーシュとは何かが違いました。

 ゼロ・レクイエムを経て変わったということは承知しているのですが、それにしても違和感がすごい。

 

 その中でも問題のシーンは物語佳境に入った時。ルルーシュの戦略がシャムナのギアスにより失敗したシーンです。

 戦略が失敗したことを知ったルルーシュは一気に絶望してしまいます。絶望するにしても早すぎるだろ。

 何度か挑んで全て失敗した上での絶望なら分かるのですが、1回の失敗で諦めるのは明らかにおかしい。ナナリーが囚われているというのに

 作中でC.C.にそのことを指摘されてはいましたが、それでも拭いきれない違和感。どうしたんだよルルーシュ。あの不敵な笑みを見せてくれよ……

 

 もう少しルルーシュの心理描写があれば受け入れることができたのかもしれません。

「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ。だから俺はこの世界に手を出すべきではない」的なセリフで今回のルルーシュが今までのスタンスと違うということはなんとなく分かるのですが、これ以外にそれらしい描写がない。ほんの数秒のこれだけではなかなかすぐには受け入れ難いですよ。

(加えて言うならば、ここでこのセリフを言って欲しくなかった。名ゼリフはそう何度も言われると興ざめしてしまう)

 

 

 

 

シャーリーの扱い

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 TV版ではシャーリーはロロによって殺害されてしまうのですが、劇場3部作ではシャーリーが生きています。

 シャーリーが生かされたということは、復活のルルーシュでキーパーソンとなるのでは!?

 僕はそう思っていました。皆さんもそう思ったのではないでしょうか?

 

 だけど違った。シャーリーの出番はほぼ無かった。時間にして2分にも満たなかった……

 

 別に僕はシャーリーに死んで欲しかった訳ではありません。シャーリーの生死はこの際問題ではないのです。

 

 3部作でシャーリー絡みの話が根こそぎ消されたことによって、事実上シャーリーが表舞台から降ろされたことが問題なのです

 

 シャーリーの父親が死ななかったこと、マオが登場しなかったことによってルルーシュとシャーリーの関係は希薄となった。そのことによってシャーリーの魅力が、ルルーシュの中でシャーリーという存在の重みが消えてしまったのです。

 

 どうしてそんなことをした……

 とってつけたようにシャーリーは遺体の運送に適役だったとかいう、誰でも出来そうな雑用を割り振って……

 挙げ句の果てには、最後のルルーシュとシャーリーの会話シーンを音声なしのイラストだけで済ませて……

 

 これは到底許されることではありませんよ。

 このシャーリーの扱いは非常に大きなマイナスポイントです。

 シャーリーあってこそのコードギアスだと思っていたのに……

 

 

総括

 これまで書いてきたこと以外にも細かな不満点はまだあります。ナイトメアフレームの強化パーツが全く活躍しているように見えなかったこと。最強の騎士スザクは最強に見えなかったことなど。

 特に最期のシーン。TV版ゼロ・レクイエムのように完全な終わりにして欲しかった。たしかにルルーシュとしてのコードギアスは終わったのかもしれないけれど。

 あとテーマソングはFLOWに担当して欲しかったというのがファンとして正直なところ。

 家入レオさんも好きです。ですがコードギアス と言ったらFLOWみたいなイメージがあるんですよね。今度出るスマホ向けのゲームではFLOWがテーマソング担当みたいですが。

 

 点数にするならば48点

 あまりにもがっかりポイントが多すぎた……

 大好きな作品だけに反動が大きい……

 

 

 

次回予告

あの日少年は鍵を手にした。

鍵は人の心を、世界を開く。

ここは世界の心を巡る争いが産み落とした鍵の墓場。

そしてまた、1つ2つと鍵が集う。

 

次回 「キングダムハーツⅢ」

積み重なれば、リスクが上がる。

 

最近ボトムズ風予告にハマってます