多趣味な男のブログ

興味を持った色々なことについて書いていきます。

ゲームと読解力

 ※この記事はゲームは教育に悪いから止めろ、といったような内容ではありません

 

 僕はアルバイトで塾講師として中学生を中心に学習の手助けをしているのですが、その中で思ったことがあります。

 それは、「中学生の文章を読み解く力が不足している」 という事です。

 今回はこのことについて、ゲームと関連づけて考えていきます。

 

 ※これは全国の中学生に統計を取ったわけでもないので当然のことながら科学的根拠は一切ない個人的見解です。そもそも、その読解力を身に付けるために塾に通っている、などのバイアスが存在していることにご注意下さい。

 

中学生の現状

 繰り返しになりますが、最近の中学生の文章の読解力、並びに文章を書く力が落ちているように感じます。何をしてそう思うかというと、国語のテストの成績や数学の文章題、証明問題などからです。これらの出来具合から、僕はそう感じました。

 そうなっている理由は、ひとえに文章を読む機会が少なくなったことにあると思います。

 そして、そうなっている要因の1つとしてスマホの普及が大きいのではないかと僕は考えています。

 

スマホがもたらす、読解力への影響

 中学生が学校の授業以外で文字を読む機会と言ったら、読書くらいしかないと思います。スマホはその時間を奪います。これは中学生のみでなく全ての層に当てはまると思います。

 僕自身、以前は電車など暇な時間によく本を読んでいましたが、スマホの通信機能向上などに伴ってその時間は減っていきました。

 今の中学生は、スマホ全盛期の今に思春期を迎えました。僕らでさえ本を読む機会が減少しているのですから、多感な中学生への影響は言わずもがなでしょう。

 今の中学生は本を読む機会が少ない。これは間違いないでしょう。(中学生に限らず、社会全体にそのような傾向があると思います)

 

スマホで何をしているのか

 スマホ利用者の大半は何をしているかというと、SNSやゲームです。中学生もこれは同じです。

 SNSで触れる文字はどれもとりとめのない雑文ばかりです。これでは読解力が育まれることはないでしょう。

 それでは、スマホゲームはどうでしょうか? 中学生の話を聞いていると、最近彼らが熱中しているゲームタイトルは「パズドラ」や「モンスト」、「ウイイレ」などのようです。

 これらのゲームで読解力は育つでしょうか?これらのゲームは文字を読むのではなく、スマホならではのタッチ操作によるアクション性を売りとしているので当然です。

 スマホゲームのほとんどは隙間時間でも手軽にプレイできるということが特徴となっているので、長めのテキストを読み進めるというのは基本的にはありえません。

 つまり、スマホで読解力は育たないということです。むしろ、本を読む機会を奪っているという点を考慮すれば、マイナスの影響を持っていると言ってもいいやもしれません。

 

ゲームと読解力

 スマホ(ゲーム)で読解力は育たない。それではほかのゲームはどうなのか?

 僕は、家庭用ゲームは読解力を育む助けになると考えています。

 家庭用ゲームは、対戦格闘ゲームやFPS等を除きストーリー性が強いものがほとんどです。(前の記事でも述べましたが、最近は格闘ゲームでもストーリー性が強いものもあります)

 ストーリーがあるということは、必然的にそれをプレイヤーに伝える手段がゲーム内に存在することになります。

 この手段として一般的に利用されるのが文字です。文字ほど、物語を伝えることに適した媒体はなかなかありません。

 つまりは、家庭用ゲームをプレイする事が自然と文章を読むことに繋がるのです。

 

 子供の頃、ゲームをプレイしていたことで自然と覚えた言葉や知識があるのではないでしょうか? それと同時に読解力も育まれていたのです。

 これが、パズドラやモンストを中心にプレイする中学生には起こらないのです。

 

まとめ

 スマホの勢力は現在小学生にまで拡大しています。もはや、小中学をスマホから切り離すことは不可能でしょう。

 スマホが小中学生にとって良いか悪いかは、議論の紛糾するところです。僕が中学生の頃、スマホはまだ一般的ではなかったので、スマホがある中学生活は想像することしかできません。

 ただ、中学時代にスマホがなくて良かったなと思うことはあります。もし、当時スマホがあったらスマホばかり弄って、勉強が疎かになったり、本を読まなかったり、家庭用ゲームをプレイしなかったりしていたかもしれません。

 僕が今できることは、彼らに読書の大切さと勉強の重要性、そして物語性の高いゲームの素晴らしさを伝えることです。